『ブラックパンサー』続編は「基本に忠実にしたい」 ─ チャドウィック・ボーズマン、ヒーローとのタッグに関心なし

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の単独映画として異例の大ヒットを記録した『ブラックパンサー』(2018)の続編となる『ブラックパンサー2(仮題)』について、主演のチャドウィック・ボーズマンが自身の希望を語った。
米MTV Internationalのインタビューにて、チャドウィックは来たる続編について「できれば基本に忠実にしたいと思います」とコメント。「自分たちが作った基本の上に積み重ねて、広げて、掘り下げていく、そんな作品になることを願っています」。2019年4月、チャドウィックは脚本・監督のライアン・クーグラーから続編のアイデアを聞かされていることを明かしていた。きっと続編はライアンのみならず、チャドウィックの意志も存分に反映された作品となることだろう。
チャドウィックが「基本に忠実に」と語るのは、前作『ブラックパンサー』が大ヒットを収め、ハリウッドに大きな革新を見せつけたためでもあるだろう。主要キャストのほとんどを黒人俳優で固めた大作ヒーローが作られ、興行的・批評的な成果を収めたことは、業界全体にインパクトをもたらしたのだ。「まずは基本を守らなくてはいけないと思うんです。僕たちは文化を作ったし、世界を作った。そこにとどまっていることを確かにしなければ」。
2019年8月、マーベル・スタジオが『ブラックパンサー』続編の製作を正式に発表した際、すでにクーグラー監督は脚本のトリートメント(要約)を完成させており、正式タイトルと、新たに登場するヴィランも決まっていることが明らかになった。なお、エヴェレット・ロス役のマーティン・フリーマンによれば、撮影は2021年に行われる見込みだという。
ちなみに『ブラックパンサー』という作品や世界観、キャラクターを大切にしているとみられるチャドウィックは、MCUに登場する他のヒーローと共演することにさして関心を抱いていないようだ。「共演したいヒーローを選ぶなら?」との質問に、「選ばないですね、テレビの方はやりたくないので」と爆笑。「ファルコン&ウィンター・ソルジャー(原題)」をはじめ、Disney+でヒーローのチームアップ作品が発表されることを視野に収めつつ、本気とも冗談とも取れる発言を繰り出した。「一人を選ぶことはできないし、お答えできませんよ。楽しみにしていることはたくさんありますが、シリーズものをやりたいとは思っていませんしね」。
映画『ブラックパンサー2(仮題)』は2022年5月6日に米国公開予定。
Source: MTV International