Menu
(0)

Search

【ネタバレ】2代目ブラックパンサー、別の候補者も検討されていた ─ 『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』監督・脚本家らが語る

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
©Marvel Studios 2022

この記事には、映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のネタバレが含まれています。

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
©MarvelStudios 2022

エムバク、ナキアがブラックパンサーに?

『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』で、“2代目ブラックパンサー”を継承したのは、ティ・チャラの妹であるシュリ(演:レティーシャ・ライト)。天才科学者である彼女は、ティ・チャラを救えなかった後悔に苛まれながらも、ネイモア(演:テノッチ・ウエルタ・メヒア)率いる海底文明・タロカンの襲撃を受け、さらなる悲劇を経験したことから、ブラックパンサーの継承を決意するのだ。

ライアン・クーグラー監督とともに脚本を担当したジョー・ロバート・コールは、チャドウィックの逝去を受け、さまざまなアイデアを検討したことを米Rolling Stoneにて明かしている。「どのように物語を転がすか、最も影響力の大きい選択とは何か、ベストな道のりはどれか。前作を経て、登場人物はどうなるのか」。その過程ではシュリのほか、エムバク(演:ウィンストン・デューク)やナキア(演:ルピタ・ニョンゴ)が2代目ブラックパンサーの候補に挙がったという。

「コミックでもシュリがブラックパンサーになりますから、そうなるのが自然だと思われることは正しい。私もそれが最良だろうと思っていました。しかし、ありとあらゆる可能性を考えてみたのです。ベストな選択を下し、物語にとって最も良い道を進みたかったから。」

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
© 2022 MARVEL.
ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
Winston Duke as M’Baku in Marvel Studios’ BLACK PANTHER: WAKANDA FOREVER. Photo by Eli Adé. © 2022 MARVEL.

もしもエムバクやナキアがブラックパンサーになった場合、本作のストーリーはどう変化していたのだろうか? ジョーは多くを明かしていないが、それもそのはず、プロデューサーのネイト・ムーア氏は「他の選択肢を徹底的に掘り下げることはしなかった」と米Marvelの公式インタビューで語っているのだ。「シュリが最も自然な選択であり、彼女(レティーシャ)が同意してくれれば実現できると思っていました」。

また、監督のクーグラーも「映画のテーマを踏まえたうえで、ティ・チャラの死に最も影響されるキャラクターは誰なのかを考えれば、シュリが中心になるべきことは明らかでした」と述べる。もっとも、その背景には別の理由もあったようだ。

The Hollywood Reporterでは、チャドウィックの没後、クーグラー監督が過去の映像を見返したというエピソードが伝えられている。前作当時、韓国のテレビ番組にチャドウィックとルピタ、マイケル・B・ジョーダンが出演した際、「この映画で一番好きなキャラクターは?」との質問を受け、ルピタとマイケルが自身の役柄を答える中、チャドウィックは「妹(シュリ)が好きですね」とはにかみながら口にしたという。

「その様子を見ながら、(シュリ役の)オーディション当時、“レティーシャはどうだろう”とチャドウィックと話したのを思い出しました。彼はレティーシャの演技にとても反応していました。そう考えると、彼が好きだったシュリを中心にすれば、一本の映画を作れるかもしれないと思ったんです。」

映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は2022年11月11日(金)より公開中。

Sources: Rolling Stone, Marvel, The Hollywood Reporter

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly