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『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の製作費が判明、ハリウッドで歴代新記録を樹立

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
© 2022 MARVEL.

 

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の製作費が、ハリウッドにおいてひとつの記録を塗り替えたことがわかった。

Varietyによると、本作の製作費は、前作『ブラックパンサー』(2018)を超える推定2億5000万ドル。これはウィル・スミス主演『メン・イン・ブラック3』(2012)の2億1500万ドルを抜き、黒人俳優の主演映画で過去最高の製作費となる。なお現在の第3位は、前作『ブラックパンサー』や、ジョン・デヴィッド・ワシントン主演『TENET テネット』(2020)の2億ドルだ。

MCU作品において、過去に2億5000万ドルが投じられたのは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)『ソー:ラブ&サンダー』(2022)。これらはスーパーヒーローの単独作品としては第一位の数字であり、フェイズ4を賑わせた『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)さえ製作費は2億ドルなのである。いかにマーベル・スタジオが『ブラックパンサー』の続編に力を注いでいたかがうかがえる。

もっとも『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の場合、当初の予定より製作期間が長くかかった。ティ・チャラ役のチャドウィック・ボーズマンの逝去を受け、全面的な脚本の見直しが必要となったほか、撮影開始後にもシュリ役のレティーシャ・ライトが負傷し、約2ヶ月におよぶ撮影中断を余儀なくされたのである。2億5000万ドルという高額の製作費は、こうした事情により捻出されたものという見方もできるだろう。

映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は2022年11月11日(金)公開。あとは大ヒットによる黒字化が望まれるばかりだ。

Sources: Variety, The Direct

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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