『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』公開初日から大ヒット、オープニング興行収入3億ドル突破の見込み

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』が、公開初日から世界的ヒットとなっている。オープニング興行収入は世界累計で3億ドルを突破する見込みだ。米The Hollywood Reporterなどが報じている。
2022年11月11日に日米同時公開を迎えた本作は、公開当日に米国興収8,400万ドルを記録。これは木曜日のプレビュー興収2,800万ドルを含むもので、プレビューの成績は前作『ブラックパンサー』(2018)を上回る好記録となった。2022年公開作品としては、初日の興収成績は『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の9040万ドルに続いて第2位。またもや“MCU対MCU”の構図となっている。
注目は、北米における3日間のオープニング興収が『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の1億8,742万ドルを抜き、2022年の最高記録を更新するかどうか。公開初日時点で、各紙の見立てはやや分かれている。DeadlineとThe Hollywood Reporterは、本作の初動成績は「1億7,400万ドル~1億8,500万ドル」程度と見ており、同作にはやや届かないと予想。その一方、Varietyは「1億8,500万ドル~2億ドル」というポジティブな予測を立てている。ただし三紙とも、予想と異なる結果になることもありうるとしており、まだ確固たる根拠は得られていない状況だ。
前作『ブラックパンサー』の米国オープニング成績は2億200万ドルというロケットスタートだったため、本作はそこには及ばない初動となりそうだ。もっともハリウッドがコロナ禍からの立て直しを続けている今、本作の記録は大ヒットといってなんら差し支えない。初動成績が1億ドルを超えるのは、7月に公開された、同じくMCU映画の『ソー:ラブ&サンダー』以来およそ4ヶ月ぶりなのだ。
なお、海外市場を含む世界累計のオープニング興収は、3日間で「3億500万~3億3,500万ドル」となるとの予想。本作も中国・ロシアでの公開が見送られているほか、マーベル人気の大きい韓国でも、梨泰院の雑踏事故を受けた国家哀悼期間が終わって間もないため、興行への影響が懸念されているが、そんな中でどこまで成績を伸ばすことができるか。
幸いにも本作は批評家・ファンの両方から高い評価を得ており、米Rotten Tomatoesでは批評家スコア84%・観客スコア95%を記録。観客の満足度調査に基づくCinemaScoreではA評価を獲得した。『ソー:ラブ&サンダー』『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』はともにB+評価だったため、より高い評価を得ていることになる。2時間41分という上映時間も興行的にはやや不利だが、口コミ効果もまだまだ狙えるはずだ。
映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は2022年11月11日(金)より公開中。
▼ 『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の記事
Sources: The Hollywood Reporter, Variety, Deadline(1, 2)