なぜ『ブレードランナー2049』はアカデミー主要賞ノミネートを逃したか?監督がコメント

第90回アカデミー賞ノミネート作品が発表された。1982年のカルト的SF作品『ブレードランナー』の衝撃の続編作『ブレードランナー 2049』(2017)は、撮影賞、美術賞、音響編集賞、録音賞、そして視覚効果賞の5部門のノミネートに輝いたが、「主要5部門」とされる作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚本賞は逃した。

『ブレードランナー2049』ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は前作『メッセージ』で作品賞を含む8部門にノミネート、うち音響編集賞を受賞していただけに、今作の健闘にも期待が高まっていたところだった。ヴィルヌーヴ監督はCBC Newsのインタビューに登場、この結果について以下のように口にした。


「アメリカでの興行収入が良くなかった映画が作品賞にノミネートされることは、ほとんどありえないので。」

『ブレードランナー2049』は、オリジナル作のファンからも高い評価を得られたものの、1億5,000万ドルの製作費に対し、アメリカ国内での興行収入は9,200万ドルにとどまっていた。この不振について米Forbsは米公開当時「前作を知らないとわかりにくい」「2時間43分の上映時間が長すぎた」などの理由を分析している。興業収入面が残した少々残念な結果が主要部門賞レースにも響いた形となったが、撮影賞はじめ5部門のノミネートを受けた監督は、作品の芸術性は認められたのだと加えている。

 

この度のアカデミー作品賞には、『君の名前で僕を呼んで』『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』『ダンケルク』『ゲット・アウト』『レディ・バード』『ファントム・スレッド』『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』『シェイプ・オブ・ウォーター』『スリー・ビルボード』がノミネートされている。

Source:http://www.cbc.ca/news/canada/montreal/denis-villeneuve-oscar-nominations-1.4501100
https://www.forbes.com/sites/scottmendelson/2017/10/08/10-reasons-blade-runner-2049-was-doomed-at-the-u-s-box-office/#6258105424fb

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THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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