ブリー・ラーソン、キャプテン・マーベルを「もう演じたくない」? ─ 1作目当時のバッシング、MCU新書の著者が私見

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『マーベルズ』の公開を約3週間後に控えた中、不穏な情報が届いている。主演のブリー・ラーソンが、今後キャプテン・マーベル役を演じることに後ろ向きなのではないかというものだ。
証言しているのは、MCUにまつわる制作の舞台裏を綴った書籍「MCU: The Reign of Marvel Studios」の著者、ジョアンナ・ロビンソン氏。同書ではマーベル社内外の人物へのインタビューを通し、キャスティング秘話や製作上のトラブル、今後の見通しを記すなど、内情に詳しい人物である。
米ポッドキャスト番組The Watchに出演したロビンソン氏は、2019年の『キャプテン・マーベル』公開当時、ラーソンに対して浴びせられた非難を振り返る。ラーソンは、MCU初の女性ヒーロー役に起用されたことから、一部の保守派ファンからバッシングを受け、米大手レビューサイトRotten Tomatoesでは荒らし行為まで行われる事態となった。
ロビンソン氏は、現在のMCUにおいて、キャプテン・マーベルが重要なポジションに置かれていることを前置きした上で、「有害な批判(toxic backlash)というのは、ブリー・ラーソンがキャロル・ダンヴァースをもう演じたくないということを意味しています」と私見を述べている。
またロビンソン氏は、著書の中で「ロバート・ダウニー・Jr.やクリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソンといった先駆者の卒業や、チャドウィック・ボーズマンの衝撃的な死も経て、MCUを支える他の人たちも出口へ向かっている」と綴り、MCUの「不確かな未来」への危惧を示している。その後の文章は「『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のキャストがお別れツアーに出て、ブリー・ラーソンが幻滅するようになり、マーベルはソニーとトム・ホランドの親権を争っている」と続き、番組で語ったラーソンの心境についても言及されている。
アイアンマンや初代キャプテン・アメリカが去った今、サノス戦に大きく貢献したキャプテン・マーベルは、間違いなくMCUのリーダー格だ。かつてラーソンは、女性版チームアップ映画への情熱を語っていたが、それが新作『マーベルズ』で実現することになる。そんな同作の公開を経て、心境はどのように揺れ動くだろうか。
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Source: The Watch,MCU: The Reign of Marvel Studios(Via CBR)