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ブリー・ラーソン、『キャプテン・マーベル』出演をためらっていた ― サミュエル・L・ジャクソンからのアドバイスとは

©THE RIVER

キャロル・ダンバース/キャプテン・マーベルは、ドクター・ストレンジ以来、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に新たに加わるニューヒーローだ。その初登場となるのは、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』に先がけて公開される単独映画『キャプテン・マーベル』。主演を務めるのは、『ルーム』(2015)でアカデミー主演女優賞を射止めたブリー・ラーソンである。

いまやMCUとは、ハリウッドを牽引する大規模なフランチャイズとなった。そうそうたるスター俳優がヒーローを演じ、サブキャラクターにも映画界を支える顔ぶれが揃っている。キャプテン・マーベルは、そんな中に突如として登場する“史上最強のヒーロー”なのだ。しかもMCUにおいて、女性ヒーローが主人公の映画は『キャプテン・マーベル』が初めて。あらゆる意味でハードルが上がりきったキャプテン・マーベル役を引き受けることに、ブリーは戸惑いを隠せなかったという。

AP通信社のインタビューにて、ブリーは出演オファーを受けた当時の思いを率直に明かしている。

「(キャプテン・マーベル役は)すごく大きな決断だと思いました。私自身だけでなく、家族やパートナー、友達にとっても大きな決断になる。(引き受ければ)みんなに大きな変化が起こります。それが正しいのかどうか、私にはわからなくて
私は、自分自身の重荷になるような、充実した生活の一部が奪われてしまうような決断はしたくないんです。マーベルはすごく寛大で、じっくり考える時間を私に与えてくれました。出演するのが正しい判断だと思ってからは、きちんと(プロジェクトに)踏み込みましたし、すごくハッピーですよ。」

しかしこうした言葉自体が、MCU作品に登場する、意図せずしてヒーローの能力を手にした人々の姿にどこか重なりはしないだろうか。すでにキャプテン・マーベル役にふさわしい……と思わせてくれる説得力が、早くもブリーには見て取れる。

ニック・フューリーからのアドバイス

そんな彼女と『キャプテン・マーベル』で共演するのは、『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)での共演で親交を深めたというサミュエル・L・ジャクソンだ。米Vulture誌によれば、数多のヒーローを導いてきたニック・フューリーは、“新人”であるブリーにこんなアドバイスを送っていたという。

「ブリーは(キャプテン・マーベル役の)責任をすごく真剣に捉えていました。“女優として演じなきゃいけないだけじゃないんだ。強い女性として、この星の女性全員を代表しなきゃいけない。本当に重要なキャラクターなんだ!”って。だから僕は、“落ち着いて、深呼吸して”と。“君は君なんだし、マーベルが君を選んだのには理由があるんだから、自分らしくやりなさい”と伝えました。」

『キングコング:髑髏島の巨神』来日時のサミュエル・L・ジャクソン ©THE RIVER

一方でサミュエルは、ブリーの『キャプテン・マーベル』への思い入れの深さ、演技への取り組みに賛辞を送っている。

彼女はこの映画を特別な作品にしたいと思っています。女性たちを代表する作品にしたい、温かくて深みのある映画にしたいって
ブリーはいろんなところから情報を引っ張ってくるんですよ。女性初のパイロットは誰なのか、彼女の課題は何だったのか。演じる役にとっての困難を正しく扱って、元々の姿から大いなる力を獲得するまでを表現するために、役柄に描かれたすべてをきちんと確かめようとしています。彼女はマーベル・ユニバースで最も強いキャラクターですからね。」

情報によると、『キャプテン・マーベル』の撮影はもうすぐ終わりを迎えるというところ(2018年6月中旬時点)。劇場公開まで、まだ時間はたっぷりと残されているわけだが、早くもブリーは「人生に起こっていることの多くを、まるで他人事のように感じます」と米Variety誌の取材で話している。「自己防衛しているところもあると思いますね。自分を別の世界に放り込んでしまうより、自分のことを自分なりにわかっておいたままのほうが気持ちは良いですから。」

ちなみにブリーにとって一番大きな変化は、トレーニングによって身についた筋肉だとか。なんと床から約98キロ(215ポンド)の、横になった状態なら約181キロ(400ポンド)のバーベルを持ち上げられるようになったという。その効果たるや「物の見方や自分自身の認識が変わった」と言わしめるほど。す、すごい……!

映画『キャプテン・マーベル』は2019年3月8日に米国公開予定

Sources: AP, Vulture, Variety

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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