『グーニーズ2』にジョシュ・ブローリン不安「価値を汚したくない」

スティーブン・スピルバーグ原案、少年少女の冒険を描いた青春映画の名作『グーニーズ』(1985)の続編企画が進行中だ。世界中のファンが注目を寄せている最中だが、主人公の兄ブランドン役を演じたジョシュ・ブローリンはまだ続編には関わっていないようだ。作品に対する率直な想いをブローリン本人が語っている。
『グーニーズ』は海賊ウィリーが残した宝の地図を見つけた少年団グーニーズが、宝探しの旅の道中で、様々な邪魔や試練にぶつかりながらも友情を育み成長を遂げる冒険映画の最高峰。ブローリンは喘息を患う弟のマイケルを案じ、一度は冒険をやめさせようとしたものの宝探しに同行することとなる、頼もしい兄のブランドン役を好演した。
続編の製作が報じられたのは2025年2月のこと。キャストの面々はそれまでにも「続編は作られないのか」と質問され続けており、久々の再会の場にもブローリンは参加していた。しかし、米Entertainment Tonightから「『グーニーズ』の続編についてスピルバーグと話はしたのですか?」と問われると「もちろん、そうなればいいと願っていますよ。素晴らしい経験でしたからね」と返しつつも、慎重な姿勢を示した。
「この作品は世代を超えて、高く評価されてきました。そのすべてが素晴らしいんです。僕が抱えている不安は、その価値を汚すような別の作品を世に出してしまうことなんです。自分の記憶にある素晴らしさを損ないたくないんですよ。」
ブローリンといえば、『アベンジャーズ』シリーズのサノス役でその実力を不動のものとしたベテラン俳優だ。『ノーカントリー』などコーエン兄弟監督作から、『DUNE/デューン 砂の惑星』シリーズまで、常に重厚な渋味でこちらを圧倒する存在だが、10代で経験した『グーニーズ』の輝きは忘れ難く、決してその価値を失いたくないものなのだろう。
「“さあ、新作が出たぞ”と思ったら、グーニーズは成長していて、杖をついて歩いていて、視力も落ちているから崖から落ちちゃった、みたい話だったら、どうします?わからないですよ。おそらく素晴らしいものにはできるでしょう。素晴らしいものになれば、それこそスピルバーグが承認してくれたら、良い方向にいくでしょう。でも何年もの間、これまでに5本も脚本が提出されてきたのに、彼は一度も認めていないんですよ。僕もこだわりが強いけど、スピルバーグもこだわりの強い人。彼にはそれだけの理由があるんです、だって素晴らしいセンスの持ち主ですから。」
なぜここまで続編が実現しなかったのかまで見据えるブローリンの視点は鋭い。スピルバーグとクリス・コロンバスがプロデューサーとして復帰し、ミュージックビデオやコマーシャル映像監督の出身であるポッツィ・ポンチローリが脚本家として就任しているが、続編のあらすじや監督、オリジナル作品のキャストの復帰などについてはまだ明かされていない。やはりスピルバーグとコロンバスが脚本にゴーサインを出すところが製作の第一関門となるだろうか。続報を待ちたい。
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Source:Entertainment Tonight