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ジェームズ・キャメロン、『アバター4』『アバター5』監督続投の意向「自分がやらない理由がない、健康だから大丈夫」

映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』来日記者会見

映画監督ジェームズ・キャメロンが、『アバター』シリーズの第4作・第5作を引き続き自ら監督する意志を改めて強調した。

『アバター』シリーズは、『アバター』(2008)『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(2022)に続く第3作『アバター:ファイアー・アンド・アッシュ』は2025年12月19日に公開予定。2029年に『アバター4』、2031年に『アバター5』が予定されている。

Empireのインタビューにて、キャメロンは第4作・第5作を「自分がやらない理由がない。私は健康だから大丈夫」と言い切っている。およそ1年前、2024年8月に「私には気力もたっぷりあるし、自分の仕事が大好き。やらないわけがない」と話したときと心境は変わっていないようだ。

もっともキャメロン、2022年7月の時点では「3作目なのか、それとも4作目の後なのかは分かりませんが、いずれは信頼できる監督にバトンを渡したい」と述べて監督交代を希望していた。「『アバター』にはすべてを注ぎ込まなければいけませんが、私にはほかにも楽しみにしている企画がある」と。

むろん、現在でもキャメロンは交代の可能性を完全には否定していない。「このボリュームとエネルギーにあと6~7年は耐えられるよう、元気にやり遂げなければいけません。もしかしたらできないかもしれないけれど」というのだ。

自分以外の監督に『アバター』を任せるとしたら──。「あくまでも例であって、決定ではない」と前置きしたうえで指名したのは、『アリータ:バトル・エンジェル』(2019)を託したロバート・ロドリゲスだ。「彼とは素晴らしい関係を築けました。私の脚本を尊重してくれ、きちんと協力しながら仕事ができた」と振り返る。しかしながら、あくまでも『アバター4』『アバター5』は「自分で撮れるかぎり撮る」というスタンスだ。

ちなみに2024年2月、キャメロンはすでに『アバター6』『アバター7』のアイデアがあることを明かしており、その時点で「バトンを渡すことになると思う」と語っていた。アニメーション版の企画も進めていることを明かしたばかりだが、そちらも別のクリエイターに託す意向だという。今のところ、5作目の完成後にシリーズを離れる計画なのだろうか。

キャメロンは現在、広島・長崎への原子爆弾投下を描く映画『Ghosts of Hiroshima(原題)』も企画中。『アバター』サイドとの調整がつき次第すぐにでも製作したいと語っている悲願のプロジェクトだが、『アバター5』の完成後ならば2031年以降の本格始動になる。あるいは同作のため、『アバター』を一時休止する可能性も考えられるが……。

ちなみに2025年6月のインタビューで、キャメロンは「『アバター』が映画監督としての人生を支配している今、状況を整理しているところです。『アバター』の完結だけでなく、ほかの大切なプロジェクトにも取り組める未来を模索しはじめている」と話していた。ただし、今後の具体的な計画とスケジュールはまだわかっていない。

Source: Empire(1, 2), People, Deadline

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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