【ネタバレ】『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』ラスト&おまけシーン解説 ─ 新アベンジャーズに繋がる?今後のマーベルへの重要伏線

この記事には、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』の重大なネタバレが含まれています。
『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』エンディング後のおまけシーン解説 ─ アベンジャーズに繋がる?

『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』にはエンディング途中に挿入されるミッド・クレジット・シーンはなく、エンドロール終了後にポスト・クレジット・シーンが用意されている。
ポスト・クレジット・シーンでは、サム・ウィルソンが再びラフト刑務所を訪れている。今回の面会相手はサミュエル・スターンズだ。サムは無実の死者を出したスターンズの企みを咎め、「俺たちはユーモアのセンスが違う」と責める。するとスターンズは、「我々は同じ世界を共有している」と語り出し、「ヒーローたちがこの世界を死守すべく戦う将来が見える」と淡々と話す。「世界はここだけだと思うか?」スターンズは、ヒーローたちが“他のものたち”から“この場所”を守るために戦うことになると予言するのだ。スターンズがガンマ線によって異常なまでの知能を得ていることを知るサムは、その言葉を真剣な表情で受け止める。
これは、2026年公開の『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』および2027年の『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』に繋がる重要な示唆である。現在「マルチバース・サーガ」と呼ばれる巨大な物語が展開中のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)では、並行世界にまたがる脅威との戦いに向けた準備を進めてきた。元々は並行世界に無数に存在する特異なヴィラン、征服者カーンをラスボスとする運びになっていたが、演者のスキャンダルにより事実上撤回され、『ドゥームズデイ』ではロバート・ダウニー・Jr.によるドクター・ドゥームが登場。異世界における悪のトニー・スタークとして登場する可能性が高く、マルチバースの恐るべき側面が本格的に描かれることになるだろう。

サミュエルの発言から察するに、決戦の舞台はMCUの神聖時間軸「アース616」になる可能性が高い。ドクター・ドゥームの脅威がアース616に及び、これを防ぐために他の次元のヒーローたちが集結するのかもしれない。
ポイントとなりそうなのが、2025年夏公開予定の『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』だ。ドクター・ドゥームは、原作コミックではファンタスティック・フォー最大の宿敵である。別アースが舞台になると見られる同作の予告編映像では、コズミックビーイングであるギャラクタスの襲来によって彼らの地球が危機に瀕する様子が描かれている。ファンタスティック・フォーがアース616に時空を超えて避難することで、ドクター・ドゥームの脅威も連れられてしまうといった可能性が考えられる。
また、『ブレイブ・ニュー・ワールド』では、スターンズがラフトに収監されたものの生存している点も見逃せない。現在マルチバースの脅威を正確に把握している人物は、インカージョンの危機に旅立ったドクター・ストレンジと、時間の神となったロキを除けば、スターンズがほぼ唯一の存在だ。原作では「リーダー」としてヴィランの立場にあるスターンズだが、今後サム・ウィルソンは異世界の脅威に関する知識を得るため、何度か彼を訪れることになるかもしれない。もしそうなれば、スターンズは『羊たちの沈黙』(1991)のハンニバル・レクターのような役割を担うことになりそうだ。
また、今回の事件によってロスはサムに一つ借りができたと言えるだろう。ロスの血液には依然としてガンマ線が蓄積された状態であり、今後もレッドハルク化の爆弾を抱えたままとなる。国家規模、地球規模の危機が訪れた時、ロスはサムの頼みを受け、今度はアベンジャーズと共に変身して戦うことになるかもしれない。
『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』は公開中。
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