『キャプテン・マーベル』は典型的なオリジン・ムービーから脱却を図る ─ 「先の展開が読める構造を覆したい」

『ルーム』(2015)『キングコング: 髑髏島の巨神』(2017)で知られるブリー・ラーソン主演のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品『キャプテン・マーベル(邦題未定、原題:Captain Marvel)』が注目を集めている。新ヒーローのキャロル・ダンバース/キャプテン・マーベルを描く今作は、どうやらヒーロー誕生を描く典型的なオリジン・ムービーにはならないようだ。数々のMCU映画でプロデューサーを務めているネイト・ムーア氏がCinemablendの最新インタビューで明かした。

オリジン・ムービーの構造っていうものがあって、観客が先の展開をすぐに読めちゃうんですよね」と語るムーア氏。「もしもオリジン・ムービーを作るのなら、その構造を覆そうという話をしていました。」

オリジンにおける三幕構造を覆す

ムーア氏は来る『キャプテン・マーベル』を例に挙げ、そのストーリー構造を以下のように説明している。

「例えばキャプテン・マーベルは、彼女を以前に観たことがないという点ではオリジン・ムービーですが、昔ながらの典型的なオリジン・ムービーではない構造を発見できたと思います。」

「昔ながらの典型的なオリジン・ムービー」とは、どのような映画を指すのだろうか。ムーア氏は三幕構成(3パートからなる脚本の基本構成)になぞらえ、持論を展開している。

「キャラクターがいて、問題が起きて、第一幕の最後にパワーを得て、第二幕の最後でパワーについて学習し、第三幕で同じような力を持つヴィランと戦う。典型的なオリジン・ムービーは大抵こんな感じで構築されていますが、我々が近い将来新キャラクターを紹介していくとき、この構造を覆したいんです。少なくともその映画経験が観客にとって新しいものにさせたいんです。

マーベル映画がいわゆるオリジン・ムービーの構造を回避した例は過去にもある。過去のMCU作品『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)『ブラックパンサー』(2018)は、いずれも能力を得てからのヒーローの活躍が描かれており、大ヒットを記録していた。また、20世紀フォックス『デッドプール』(2016)では、単独一作目ながらも映画のオープニング・シーンから既にヒーロー・スーツをまとってのアクションを披露するなど、こちらも典型を脱した作品だったと言えるだろう。

 

『キャプテン・マーベル』がどのようにオリジン・ムービーから脱却を図るのか、映画の中でキャロル・ダンバースが如何にしてヒーローになるのか、といった点については明かされていない。しかしながらそのヒントは、1990年代を舞台にしているという今作の序盤にあるようだ。ムーア氏は今作について「(映画の始まり方)普通のオリジン・ムービーとかなり異なると思う。物語を予想もできない構造でお伝えすることができるし、うまくいけば観客の平静を失った状態にさせることもできると思う」と発言しているのである。

また過去にはマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギもまた同作について「最もユニークなオリジンを描く」と説明していた。彼らの頭の中には、我々の想像を超えるようなとんでもないストーリーが構想されているに違いない。

映画『キャプテン・マーベル(邦題未定、原題:Captain Marvel)』は、2019年3月8日に米国公開予定。主演のブリー・ラーソンのほか、ニック・フューリー役のサミュエル・L・ジャクソン、ジュード・ロウやベン・メンデルソーンら豪華キャストが脇を固める。
なお『アメリカン・ビューティー』(1999)や『キッズ・オールライト』(2010)、『20センチュリー・ウーマン』(2016)などで知られる名優アネット・ベニングの出演も判明済み。Varietyの情報によれば主人公の母親役を演じるとみられる。

Source: Cinemablend

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