【インタビュー】『ピーターラビット』ウィル・グラック監督が明かす裏話 ─ 主演ドーナルやマイク・シノダにまつわるアレコレも

世界中で愛されるベストセラー絵本、ビアトリクス・ポター原作の名作をハリウッドで初めて実写化した映画『ピーターラビット』が、2018年5月18日(金)より日本公開となる。美しい湖水地方を舞台に、もふもふキュートなウサギたちが、動物嫌いなマクレガーさんと繰り広げるドタバタ劇が見どころだ。
THE RIVERでは、『ピーターラビット』監督のウィル・グラックに単独インタビュー取材を敢行。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)ハックス将軍役でも知られるドーナル・グリーソンや『スーサイド・スクワッド』(2016)マーゴット・ロビーに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)エリザベス・デビッキ、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)デイジー・リドリーら超豪華声優陣と共に創り上げた話題作の裏側を楽しく語り合った。劇中挿入歌として起用されたFort Minor(Linkin Parkのマイク・シノダによるラップ・グループ)とのコラボレーションに関する驚きのエピソードも。充実のインタビューをたっぷりお楽しみ頂きたい。
──『ピーターラビット』、すごく良かったです!正直、予想もしないような内容で驚きました。
ありがとうございます。僕も自分でビックリしてます(笑)。子供の頃からピーターラビットが好きで、両親がよく読み聞かせをしてくれました。原作の絵本は、そこまで話が長くないんですよ。映像化したら3分で終わるくらいの量で。そこから映画として90分の物語を作っていくのは大変なことでした。映画では、原作者のビアトリクス・ポターへの敬意も忘れるわけにはいきません。原作は多くの方々に愛されているので、絶対に汚したくなかった。これはやっていいのか、止めておくべきか、という自問自答は繰り返しましたね。
──声優もかなり豪華ですね。ジェームズ・コーデンにデイジー・リドリー、エリザベス・デビッキ、マーゴット・ロビー。中でも僕のお気に入りはデイジー・リドリーです。
彼女、上手いでしょう。声優には、よく知られた実際の役者を起用したいなと思っていて。それに、製作で多くの時間を一緒に過ごすことになるので、やっぱり好きな役者たちで固めたかった。アニメのキャラクターが活きてくるかどうかは、声の演技に大きくかかっているので、声は何度も繰り返し撮り直して、それを基にアニメーションを作っていきました。良い役者だからといって、声優も上手にやれるというわけではないんですよね。
──マクレガー役のドーナル・グリーソンも最高でした。
最近、ドーナルの他の出演作は観られましたか?
──『スター・ウォーズ』!今作のドーナルの役、『スター・ウォーズ』での役に似てませんか?(笑)
ハックス将軍ね!(笑)
──もしかして、ハックス将軍の役を見てドーナルの起用を思いついたんですか?
僕は最近まで『スター・ウォーズ』を観たことがなかったんですよ!実は『最後のジェダイ』のプレミアに、ドーナルとデイジー(レイを演じている)と一緒に行ったんです。そこで初めて『スター・ウォーズ』を観て、『ピーターラビット』での役とソックリじゃん!って(笑)。ちょっと間抜けなヴィランでしたね。
──そうそう。”イーッ!”みたいな(笑)。
あの人、すごく面白いんですよね。
──ビア役ローズ・バーンの起用については?
ローズとは、僕の前作『ANNIE/アニー』(2014)にも出演してもらって以来、お友達の仲。彼女はオーストラリア人ですが、イギリス人の役を演じてもらっています。撮影はオーストラリアで行なったので、彼女にとっては里帰りの機会にもなりました。