「マンダロリアン」解雇のジーナ・カラーノ、ディズニー/ルーカスフィルムを訴訟 ─ イーロン・マスクのX社が支援

声明の中でジーナ・カラーノは、「私の男性共演者たちはハラスメントや再教育、あるいは解雇を受けることなく発言することが許されていて……」と述べているが、これは主演のペドロ・パスカルと、ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルのことを指している。パスカルとハミルも、ドナルド・トランプ前大統領の政策をヒトラーやナチスに喩える政治的なSNS投稿などを行なっていたのに、こちらはお咎めなしであるのは不平等で、ダブルスタンダードではないかという主張だ。
米Deadlineはこの度の訴状全文を公開している。実際の文面では、パスカルやハミルの問題の投稿のスクリーンショットも掲載されていることが確認できる。
訴状によれば騒動の際、被告のディズニー/ルーカスフィルムはカラーノに対し、GLAAD(Gay & Lesbian Alliance Against Defamation、LGBTQ+の人々への理解を促す団体)の代表者との面談や、トランスジェンダーに関する複数本のドキュメンタリー作品の視聴を行わせたという。これらはカラーノの「成長」と「学習」のためであり、他にルーカスフィルム社内でLGBTQ+コミュニティに属する45名の従業員とのZoomミーティングを求められたともあるという(カラーノはこれを拒否している)。被告はカラーノに“公開謝罪”を要求したが、カラーノは拒否している。
SNS投稿内容をめぐってディズニーから解雇される事例はジェームズ・ガンなどもあったが、訴訟に発展する例は稀だ。イーロン・マスクによるX社が法的支援を行うとあって、ディズニー対Xという構造にも注目が集まる。
一部の見方としては、2023年11月にイーロン・マスクが反ユダヤ的な投稿を行った際に、ディズニーがXへの広告掲載を一時中止していたという背景が挙げられている。このときマスクは、ディズニーCEOのボブ・アイガーを名指しにして露骨な嫌悪感を示していたことがある。
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Source:Deadline