トム・ホランド主演『チェリー』Apple TV+で2021年配信へ ─ 『アベンジャーズ』ルッソ兄弟最新作、実話犯罪映画

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)のアンソニー&ジョー・ルッソ監督、トム・ホランド主演最新作『チェリー(原題:Cherry)』の世界配給権をAppleが獲得したことがわかった。米Deadline、Varietyが報じている。
Appleの映画部門であるApple Original Filmsは、『チェリー』を自社映像配信サービス「Apple TV+」にて2021年初頭に配信予定。以前は2020年秋のリリースを目指し、劇場公開・ストリーミング配信の両方を検討していることが明かされていたが、当初の計画よりやや遅れての登場となる。なお、本作はすでに完成しており、Appleは配給権を4,000万ドルで購入したという。
『チェリー』は同名犯罪小説(文藝春秋)の映画化作品で、イラクの戦場でPTSDを患った男が、帰国後に処方されたオピオイド(麻薬性鎮痛薬)の依存症となり、やがて犯罪に手を染めていく物語。イラク戦争の英雄だった平凡な男は、なぜ銀行強盗になったのか……。原作は著者ニコ・ウォーカー自身の実話に基づいており、ウォーカーは2011年に逮捕されたのち、獄中から小説を執筆。2020年11月に釈放される予定だ。
主人公の男をトム・ホランドが、若い妻エミリー役を『心のカルテ』(2017)の新鋭シアラ・ブラヴォが演じる。共演者には「ナウ・アポカリプス 〜夢か現実か!? ユリシーズと世界の終わり」(2019)のケリー・バーグランド、『ミッドサマー』(2019)のジャック・レイナー、『ミスエデュケーション』(2018)のフォレスト・グッドラック、『劇場版 ドーラといっしょに大冒険』(2019)のジェフ・ウォールバーグ、人気ラッパーのカイルら。脚本は「The Path/ザ・パス」(2016-2018)のジェシカ・ゴールドバーグが執筆した。
なお、以前本作には『IT/イット』シリーズのビル・スカルスガルドが出演していると報じられていたが、今回の報道にビルの名前はなかった。