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トム・ホランド最新作『チェリー』米予告 ─ 『アベンジャーズ』ルッソ兄弟との再タッグで見せる、元兵士の苦悩

cherry チェリー
https://youtu.be/H5bH6O0bErk

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)のアンソニー&ジョー・ルッソ監督と『スパイダーマン』シリーズのトム・ホランドが再びタッグを組んだの実話犯罪映画『チェリー(原題:Cherry)』の米国版予告編が公開された。2021年3月12日よりApple TV+にて独占配信開始となる。

本作はニコ・ウォーカーによる同名小説(文藝春秋)を映画化したもので、イラクの戦場にてPTSDを患った男が、帰国後に処方されたオピオイド(麻薬性鎮痛薬)の依存症となり、やがて犯罪に手を染めていく物語。イラク戦争の英雄だった平凡な男は、なぜ銀行強盗になったのか? 物語は著者本人の実話に基づいており、ウォーカーは2011年に逮捕されたのち、獄中から小説を執筆した。

チェリー(原題)
Apple TV+

「拳銃を持っている」「これは強盗だ」。男は脅しの文字を書き連ねた1ドル紙幣を黙って差し出す。予告編の冒頭、さっそく強盗の一部始終が映し出されるのかと思いきや、画面は静止。「俺は23歳。人生を無駄にしてるんじゃないかと思う時がある」と独り言つ主人公ウォーカーの声が流れる。路上を1人歩くウォーカーは過去を思い返しているのだろうか、学校の授業で見かけた同級生エミリーとの出会いの場面が映し出される。「君がここにいてくれて嬉しい」とのウォーカーの言葉に「なんで?」とエミリー。「だって君のこと好きだから」とウォーカーは想いを真っ直ぐ伝える。

こうして仲を深めていく2人だが、その最中に「軍隊に応募した」と切り出すウォーカー。ここで再び彼の声が映像を遮る。「これから起きることをすでに見てしまった気分になる時がある。それは悪夢だ」。この意味深な言葉と共に、画面は苛烈な戦場へと切り替わっていく。

その後も、時間軸が行き来する映像で戦場のトラウマから幻聴に苛まれるウォーカー、銀行強盗を繰り返すウォーカー、エミリーと愛を深めるウォーカーと、展開の読めないストーリーの断片が矢継ぎ早に映し出される。そして終盤、再び「これから起きることをすでに見てしまった気分になる時がある。それは悪夢だ」という声。その直後、画面全体が赤一色に染まるなど、ミステリアスな演出で3分弱の予告編は終わっている。

チェリー(原題)
Apple TV+
チェリー(原題)
Apple TV+

本作は主演のトムにとっても新境地を切り開く1作となる予感。監督を務めるルッソ兄弟はトムの演技を「オスカー級の演技」と評価しており、トム自らも「自分史上最高の仕事」と大きな自信を見せていた。また、『アベンジャーズ』シリーズでトムの成長を見守ってきた俳優ロバート・ダウニー・Jr.も本作を絶賛。これまでの印象をガラリと変えた演技を見せるトムの新たな挑戦に期待したい。

主人公をトム・ホランドが演じるほか、キーパーソンとなる妻のエミリーを『心のカルテ』(2017)の新鋭シアラ・ブラヴォが演じる。そのほか、「ナウ・アポカリプス 〜夢か現実か!? ユリシーズと世界の終わり」(2019)のケリー・バーグランド、『ミッドサマー』(2019)のジャック・レイナー、『ミスエデュケーション』(2018)のフォレスト・グッドラック、『劇場版 ドーラといっしょに大冒険』(2019)のジェフ・ウォールバーグ、人気ラッパーのカイルらが出演。脚本は「The Path/ザ・パス」(2016-2018)のジェシカ・ゴールドバーグ、アンジェラ・ルッソ・オストットが執筆した。

映画『チェリー(原題:Cherry)』は2021年3月12日(金)よりApple TV+にて世界独占配信。米国では2月26日より劇場公開される。

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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