『エターナルズ』クロエ・ジャオ監督、サーチライト・ピクチャーズと新契約を締結 ─ 『ノマドランド』以来、今度はテレビに進出

マーベル・シネマティック・ユニバース映画『エターナルズ』(2021)のクロエ・ジャオ監督が、サーチライト・ピクチャーズのテレビ部門であるサーチライト・テレビジョンと複数年にわたる契約を結んだことがわかった。米Varietyなどが報じている。
ジャオ監督とサーチライト・ピクチャーズといえば、アカデミー賞をはじめ世界の映画賞を制覇した『ノマドランド』(2020)以来の組み合わせ。これをもってジャオ監督はテレビの世界へ本格進出することになり、複数年間のファーストルック契約のもと、サーチライト・テレビジョンにてフィクション作品の企画・製作に携わっていくという。
サーチライト会長のマシュー・グリーンフィールド&デヴィッド・グリーンバウム氏は、ジャオとの契約締結にあたり「クロエは明確なビジョンを持ったフィルムメーカーであり、『ノマドランド』の完成以来、再びコラボレートできる新しい方法を探してきました」とのコメントを発表。「我々はクロエのストーリーテリングに対する情熱に刺激を受けています。力を合わせ、個人的かつパワフルで普遍的なストーリーをサポートできる機会を拡張できることを幸福に思います」と記した。
現在、サーチライトはテレビシリーズの製作にも意欲的で、初めての作品となった「ドロップアウト~シリコンバレーを騙した女」(2022)は、主演のアマンダ・サイフリッドがエミー賞に輝くなど高評価を獲得。今後は『メル・ブルックス/珍説世界史PARTI』(1981)の続編となるバラエティシリーズ「History of the World Part II(原題)」や、『フル・モンティ』(1997)の続編シリーズ(タイトル未定)などが控えている。
なお『エターナルズ』以来、ジャオ監督の新作企画が具体的に進んでいるとの情報はないが、過去にはユニバーサル・ピクチャーズ製作によるSF西部劇版『ドラキュラ』で監督・脚本を務めること、中国系アメリカ人のビンセント・チン氏の殺害事件を描くリミテッドシリーズの製作総指揮に就任したことが報じられていた(ただし、後者にサーチライトは現在関与していないとみられる)。『エターナルズ』続編企画が存在するとの話題もあるが、こちらの正式発表はなされていない。
Source: Variety