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トム・ヒドルストン、『アベンジャーズ』撮影中にクリス・ヘムズワースのパンチを顔で受けていた ─ 映画と舞台、アクションの演技はどう違うか

東京コミコン2018 トム・ヒドルストン
©THE RIVER

『マイティ・ソー』シリーズのロキ役や「ナイト・マネジャー」(2016-)で知られるトム・ヒドルストンは、映画・テレビ・舞台とジャンルを問わずに活躍する俳優だ。ウィリアム・シェイクスピア作品で高く評価されたトムが、シェイクスピアのトーンを引用した『マイティ・ソー』第1作(2011)に起用されたのは非常に自然なものだっただろう。

米国のテレビ番組「The Late Show with Stephen Colbert」では、トムが映像と舞台のアクションの違いについて語っている。司会者のスティーブン・コルベアが「レアティーズ(編注:『ハムレット』の登場人物)と戦うのと、クリス・ヘムズワースと戦うのはどう違いますか?」と尋ねたのだ。すると、トムは『アベンジャーズ』(2012)での“痛い”失敗談を明かした。


「クリス・ヘムズワースと戦うと負けます。でもレアティーズと戦えば勝てますよね、そういう台本だから(笑)。ともかく大きな違いは、映画で戦う時はアングルが大事だということ。だからストーリーを語るために、振付をいろんな角度から撮ります。だけど、(シーンの撮影は)一回だけやればいいわけです。実際、『アベンジャーズ』でソーがロキの顔を殴る時、僕は13キロぐらいのツノを付けていたので、うまくかわせなくて、そのまま顔に食らってしまいました。だからクリスには“本当に殴るべきだと思ってたんだよね”と言ったんです(笑)。」

しかしクリスのパンチは強烈だったようで、トムも「ぶっ倒れました」と笑っている。「舞台ならアクションを毎晩、全部で100回くらい演じることになります。もしクリス・ヘムズワースに毎日顔を殴られてたら、最後までやれるかどうか分からないですよね。無理なんじゃないかな」。

ちなみに、ここでレアティーズという名前が出ているのは、過去にトムがシェイクスピア作品をどれだけ演じてきたかという話題があったため。トムいわく、プロとして演じたのは『シンベリン』のポステュマス・リーオネータス、『オセロー』のキャシオー、そして『コリオレイナス』『ハムレット』のタイトルロール。司会者のコルベアはハムレットについて「大役ですね」と語り、「質問なんですが、生きるべきでしょうか、死ぬべきでしょうか」と、『ハムレット』の有名な一節(「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」)を引用したジョークを展開してもいる。

これにトムが「難しい問題ですね、直視しなきゃいけない問題だ」と応じると、コルベアが「どちらが崇高な心にふさわしいのだろう、途方もない運命の矢や石に耐えるのか、それとも激しい苦難に立ち向かって倒れるのか」と『ハムレット』のセリフを続けた。するとトムがその続きをさらに語り、最後には2人で声を揃えて独白するという展開になっている。とてもトーク番組の中で繰り広げられるものとは思えないほど贅沢なワンシーンなので、そちらも是非ご覧いただきたい。

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Sources: The Late Show with Stephen Colbert

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。ビリー・アイリッシュのライブに行きたい。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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