タランティーノの酷評に「残酷な時代だ」「ひどい扱いをする人は好きじゃない」とジョージ・クルーニーが反論

「ポール・ダノは最弱の役者だ」。映画監督クエンティン・タランティーノが、『THE BATMAN ―ザ・バットマン―』(2022)『リトル・ミス・サンシャイン』(2006)のポール・ダノを酷評したことについて、名優ジョージ・クルーニーが反応した。
タランティーノは2025年12月、ポッドキャストにて『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007)に言及し、同作に出演したダノをやり玉に挙げ、「彼はひどい。あまりにも弱い。ダニエル・デイ=ルイスに完全に食われている」と酷評。「全米映画俳優組合で最弱の役者」「彼の演技には存在感がない」とけなした。「僕はオーウェン・ウィルソンも好きじゃない。マシュー・リラードも好きじゃない」と。
1月10日、最新作『ジェイ・ケリー』で「第25回 AARP 大人のための映画賞」の主演男優賞を受賞したクルーニーは、授賞式にて「『ジェイ・ケリー』は俳優を愛する人々による、俳優を愛する人々の映画です」と発言。スピーチのなかでタランティーノのコメントに言及した。
「この場所にいる皆さん、そして私が人生のほとんどを共にしてきた人たちの多くは俳優です。私は彼らに強い親近感を抱いています。私は、俳優にひどい扱いをする人を見るのは好きではありません。ところで、ポール・ダノ、オーウェン・ウィルソン、そしてマシュー・リラード、私は彼らと共演できたら光栄です。」
スピーチの最後に3名の名前を挙げると、クルーニーは喝采を浴び、こう付け加えた。「私たちは残酷な時代を生きています。それに加担する必要はありません」。
クルーニーとタランティーノは、タランティーノが脚本を兼任した『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(1996)で共演しているが、近年は特に交流はない模様。それどころか両者の間には少々因縁があるのか、2024年8月、クルーニーは米GQにて「最近、クエンティンが僕の悪口を言っているので苛立っているんです」と語っていた。
「あるインタビューで映画スターの名前を挙げて、ブラッド・ピットたちの話をしていたとき、“ジョージはどうですか?”と言われて、彼は“あいつは映画スターじゃないだろ”と答えたんです。“2000年以降の映画を挙げてみろよ”みたいなことを言った。僕としては“2000年以降? それが俺のキャリアだぞ”って感じですが、今では“はいはい、クソ野郎”と思ってます。彼の悪口は気にせず言いますよ。彼が僕の悪口を言ったんだ。」
実際のところ、クルーニーとタランティーノの現在の関係性はわからない。それでも、わざわざタランティーノが批判した俳優3人の名前を挙げ、支持を表明しているあたり、よほど腹に据えかねるものがあったのだろう。
なお、タランティーノの発言が話題になった直後から、業界ではダノをサポートする声が続出。ベン・スティラーやリーズ・ウィザースプーン、アレック・ボールドウィン、シム・リウ、ジョシュ・ギャッド、『ザ・バットマン』のマット・リーヴス監督らがダノの仕事を称えた。また、英The Guardianによると、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』にダノを推薦したデイ=ルイスもダノを支持する意見だという。
▼ジョージ・クルーニー の記事
Source: USA Today, GQ, The Guardian



























