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『君の名前で僕を呼んで』続編、オリヴァー登場の可能性「ある」と監督 ─ アーミー・ハマーの続投いかに

君の名前で僕を呼んで
『君の名前で僕を呼んで』©Frenesy, La Cinefacture

映画『君の名前で僕を呼んで』(2017)の続編企画について、たびたび意欲を示しているルカ・グァダニーノ監督。続編にはティモシー・シャラメが演じたエリオだけでなく、前作でアーミー・ハマーが扮したオリヴァーの登場も希望しているようだ。米Varietyのインタビューで、改めて現在の心境を語っている。

2018年に構想が明かされた『君の名前で僕を呼んで』の続編企画は、2020年にコロナ禍のため進行が遅れたために進捗がわからない状態となり、2021年にはハマーの不祥事が公となった。もはや進展は望めそうにないという見方もあったが、2022年に監督は改めて前向きな姿勢を見せ、続編でシャラメ演じるエリオが「一人前になるまでの年代記」をやりたいと語っていたのである。

このたび、グァダニーノは「すべての自分の映画について、第2章、第3章、第4章を作りたいんです。一緒に仕事をした役者たちが大好きなので、その喜びを何度も味わいたい」と語った。ただし『君の名前で僕を呼んで』に関しては、「仮説(hypothesis)がないので、映画はありません。願望であり、欲求であり、どんなストーリーになるかも思いついていません」と具体的に進んでいる案はないことを明かした。

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『君の名前で僕を呼んで』の続編を作るうえで、ひとつの課題となるのがハマーが演じたオリヴァーの扱いだ。今回、続編にオリヴァーが登場する可能性を聞かれると、監督は「ええ、もちろんあります」と前向きに答えた。2018年、ハマー本人は「(オリヴァーを再演できたら)本当にラッキーだと思う」と語っていたが、ハマーはスキャンダルののち、『ナイル殺人事件』(2022、撮影は2019年)を最後に業界を離れている状態。いずれ再演の可能性もゼロではないが、現時点ではリキャストが有力とみられる。

ちなみに原作者アンドレ・アシマンは、『君の名前で僕を呼んで』の続編小説『Find Me』を発表し、同作は邦訳版も刊行済み。しかし監督は、続編が原作の直接的な映画化になるとは述べたことはなく、独自路線を進む可能性もある。前回エリオの成長を描きたいと語っていた監督は、現在バンダ・カプリオロが演じる家政婦マファルダに焦点を当てたストーリーを考えているようだ。「あの家族がいないとき、マファルダはどんな生活をしているのか、とても興味があります」。

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Text: Kyoko, 稲垣貴俊
Sources: Variety,IndieWire

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THE RIVER編集部THE RIVER

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