「コブラ会」スピンオフの可能性をソニー幹部が示唆 ─ 「アイデアがいくつかある」

『ベスト・キッド』(1984)の続編ドラマシリーズ「コブラ会」(2018-)が、次のシーズン6をもってファイナルを迎える。完結後のスピンオフの可能性やユニバースの展開について、米ソニー・ピクチャーズ・テレビジョン・スタジオ社長のキャサリン・ポープ氏が米Deadlineに語っている。
「コブラ会」は、『ベスト・キッド』の主人公ダニエル・ラルーソーと、宿敵ジョニー・ロレンスの30年後を描く物語。自動車ディーラーとして働きながらも人生に思い悩むダニエルと、かつての栄光を取り戻すため「コブラ会」を再建するジョニーが、時を超えて再び火花を散らしながら、新しい関係を築いてきた。
以前から製作陣は「コブラ会」のスピンオフ企画を構想していることを明かしており、2022年11月には、ダニエル役のラルフ・マッチオも「別のアイデアやスピンオフのアイデアがあるし、『コブラ会』シリーズの範囲を広げることもできる」と語っていた。その一方で、「コブラ会」と関連性のない『ベスト・キッド』の新作映画の企画はすでに進んでいる。
Deadlineのインタビューでは、ポープ氏に対して「このように映画とテレビシリーズにまたがって、ユニバースを拡大していくのか?それとも、『コブラ会』関連のテレビシリーズは増えるのか?」との質問が。これに対して、ポープ氏は「ベスト・キッド」のIP(知的財産)を活用したアイデアが存在することを明かし、改めてユニバースを拡大していく意向を示した。
「『コブラ会』の世界を拡大し、『ベスト・キッド』のレガシーを様々な方法で活用するアイデアがいくつかあります。映画も良い例ですし、これら全てがそうです。我々はこれらの世界が共存できること、まとまりを生むこと、付加価値を与えられることを学んだと思います。特にファンにとっては、様々なレベルに存在する大きな世界のように感じられるでしょう。必ずしも、すべてが同じ平面に存在するわけではないのです。今や視聴者はとても精通し、複数のレベルのIPを受け入れています。なので、『コブラ会』の世界が存続するのは間違いないでしょう。」
実際にどのようなアイデアが出ているかは未知数だが、以前ディミトリ役のジャンニ・ディセンゾは、大学生進学後のディミトリ&ホーク(ジェイコブ・バートランド)のスピンオフが観たいと明かしていた。本作は他にもミゲル(ショロ・マリデュエニャ)やサマンサ(メアリー・マウサー)、ロビー(タナー・ブキャナン)など個性豊かなキャラクターが多いだけに、誰に焦点を当てたスピンオフであっても期待できそうだ。
▼ コブラ会の記事
『ベスト・キッド:レジェンズ』新予告編が米公開 ─ ジャッキー・チェン&ラルフ・マッチオ初共演、空手とカンフーを学んだ「ベスト・キッド」誕生へ これは熱い 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ドラマ化に「コブラ会」脚本家が関心? 最終話に意味深なシーンが登場 それはそれで観てみたい 『ベスト・キッド:レジェンズ』2025年夏公開決定 ─ オリジナル版『ベスト・キッド』とジャッキー・チェン版『ベスト・キッド』が融合 究極のアクション 「コブラ会」スピンオフ進行中、「水面下で作業している」と製作者 ミスター・ミヤギの前日譚なるか? 「コブラ会」すべての戦いを振り返る最終予告編が公開 ─ シーズン6パート3いよいよ登場 今ここに完結
Source:Deadline,TV Insider