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ルーカスフィルム『スター・ウォーズ / エピソード9』以降のシリーズ継続に熱意!スピンオフ新作は2017年6月に企画決定

いま、ルーカスフィルムは攻めの姿勢である。『スター・ウォーズ』新3部作の開幕を告げた『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年)、シリーズの新機軸“アナザー・ストーリー”の第1弾『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016年)の成功は、同社に『スター・ウォーズ』の未来を思い描かせるのに十分だったのだ。

米VANITY FAIR誌は、ルーカスフィルム社長であるキャスリーン・ケネディ氏に今後の『スター・ウォーズ』についてのかなり突っ込んだインタビューを敢行している。時に正面から、時にかわしながら受け答えするケネディ氏の言葉からは、シリーズを継続する覚悟がにじみ出ていた。

ルーカスフィルム、シリーズ継続への熱意を表明

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』から始まった新3部作の中心を担うのは、レイやフィン、ポー・ダメロン、そしてカイロ・レンといった新たなキャラクターたちである。ルークやレイア、ハン・ソロとは違う顔ぶれが多くのファンに愛されていることは、ケネディ氏をはじめとするルーカスフィルムの仕掛け人たちに、『スター・ウォーズ』シリーズの未来を改めて考えさせたようだ。

ケネディ氏は、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』以降の計画についてこのように語っている。

ケネディ: 考えているのは、サーガをどこに向かわせるのかジョージ(・ルーカス)が想像した9作品を超えて拡大させるのか、ということです。今はその議論をしています。

この言葉を聞いたVANITY FAIR誌の記者は、すかさずケネディ社長にこう尋ねている。

―ということは、今後もサーガを絶対に広げていかなければならないのですか?

ケネディ: よく聞かれます。でも、まだその質問に答えたことはないんですよ。いつも、「どうしてそう思うの?」って答えてみようかと思うんです。私たちは『スター・ウォーズ』というシリーズで作りたい映画を作れるんですよ。現に幅広い作品を作っていますしね。でも、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を終えた後に語ることが重要なストーリーとはどんなものなんでしょう? (サーガを)続けるかどうかという前に、その問いに答えなければいけないと思います。

―では、たとえ何らかの理由でしばらく延期されるとしても、(本編の)物語を続けることへの熱意はあるんですね?

ケネディ: もちろん、おっしゃる通りです

“アナザー・ストーリー”新作はまもなく決定!

同じく、『スター・ウォーズ』の実写映画としては初めてナンバリングを冠しなかった『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が成功したことは、シリーズの可能性をより広げるものとなった。ケネディ氏は、『ローグ・ワン』がルーカスフィルムに与えた影響の大きさをこう述べている。

ケネディ: 安心しました。(『ローグ・ワン』で)我々が(サーガの)外に踏み出せるんだ、また成果を見積もったり自問したりできるんだと初めて思えたんです。“次はどうする? どこへ行こうか?”って。[中略]現在私たちは、(『スター・ウォーズ』の)タイムラインのどこにでも収まるストーリーを新しく作っています。クリエイティブの面で本当に自由ですよ。

現在ルーカスフィルムは、アナザー・ストーリーの第2弾として『ハン・ソロ(仮題)』(2018年5月25日全米公開予定)の製作を進めている。多くのファンが気にしているのは、その後製作される第3弾、第4弾の内容だ。ケネディ社長は、すでに第3弾の準備が始まっていることを認めている。

考え続けていることが2つあるんです。でも、もう間もなくどちらにするかを決めますよ。(公開は)きっと2020年ですから、6月には決めるでしょうね」

ルーカスフィルムが“アナザー・ストーリーの企画は2つある”と明言するのは、おそらく今回が初めてだろう。候補になっているのは、ファンの間で長らく噂の絶えないオビ=ワンか、一時企画が進行していたボバ・フェットか、あるいはまったく異なるキャラクターなのか? 2017年6月に企画が決まるとすれば、発表もきっとそう遠くないはずだ。

いずれにせよ2019年に『スター・ウォーズ / エピソード9(仮題)』で新3部作が完結しても、その翌年にはまた新たな物語を観られることになるという。今年(2017年)、『スター・ウォーズ』は第1作の公開から40周年を迎える。まさかシリーズがこれほどの活況を呈することになろうとは、当時いったい誰が予想しただろうか……。

Source: http://www.vanityfair.com/hollywood/2017/05/kathleen-kennedy-on-the-future-of-star-wars
Eyecatch Image: https://www.amazon.co.jp/Certain-Point-View-Star-Wars/dp/1524799165/

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。