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『ジョン・ウィック』のドラマ「ザ・コンチネンタル」ホテル外観が映画版と違うのは大人の事情

© Amazon Studios

『ジョン・ウィック』シリーズのスピンオフドラマ「ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から」は、1970年代舞台に“殺し屋たちの聖域”として知られるコンチネンタルホテルの起源を、若きウィンストン・スコットの目線で描いた前日譚だ。しかし映画版と本作では、このコンチネンタルホテルの外観が大きく異なる。これは一体なぜだろうか?

映画『ジョン・ウィック』シリーズに登場するコンチネンタルホテル・ニューヨークの外観には、マンハッタンの1ウォール・ストリート・コートにあるビーバー・ビルディング(別名ココア取引所)が使用されている。

一方、本作「ザ・コンチネンタル」はブタペストで撮影されたため、ホテルのレプリカを作る必要があった。しかし製作総指揮・監督のアルバート・ヒューズによると、ビーバー・ビルディングの所有者は建物を再現する許可を認めなかったという。米TVLineにこう語っている。

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「僕たちは、ある種の素晴らしい“障害”にぶつかりました。建物の外観を再現する権利を得られなかったのです。所有者たちは、“我々のビルの外観を模倣することすらダメ”という感じでした。」

その理由についてヒューズは、「ザ・コンチネンタル」としてロケ地の使用料を払っていなかったからだろう、と推測している。

しかしこの“障害”を、本作のプロダクションデザイナーは“チャンス”として捉えたそう。「今は70年代でコーマック(メル・ギブソン)が責任者だから、前面にファシスト的なワシを追加して、デザインを少し変えよう、という具合です。実際、これは僕たちにとって、素晴らしい創造性を発揮する機会になりました」と説明している。

一方、ホテルの内装は映画版と同じように再現するため「基本的にリバース・エンジニアリング」され、旧英国大使館で撮影が行われたとのことだ。

なお、本作では法的な理由からコンチネンタルホテルの外観を変更せざるを得なかったが、興味深いことに『ジョン・ウィック』シリーズにとって、この変更は筋が通っているといえるだろう。ヒューズは次のように指摘している。

「『ジョン・ウィック 』第1作では、キアヌがチェックインする時にシャロン(故ランス・レディック)に“改装したのか?”と言うと、シャロンは“4年ほど前に”と言うんですよね。」

「ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から」は、Prime Videoで独占配信中。毎週金曜日に新エピソードが配信。

Source:TVLine

Writer

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KyokoKyoko Okajima

アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。

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