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アジア系映画『クレイジー・リッチ!』米国で驚愕ヒット続く! 下落率-6%、近年最高の持久力示す

クレイジー・リッチ!
© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND SK GLOBAL ENTERTAINMENT

主要キャストをすべてアジア系俳優が演じ、アジア版『ブラックパンサー』との呼び声も高い映画『クレイジー・リッチ!』が、米国にて公開後2度目の週末を迎えた。その結果は、現地のメディアや専門家が驚愕した“前週比-6%”。なんと公開週とほぼ同じだけの観客が、この映画を観るために劇場へ詰めかけたのである。

米Varietyによれば、『クレイジー・リッチ!』は2018年8月24~26日の3日間で興行収入2,500万ドル(推定)を記録。公開直後の3日間に3,384館で2,651万ドルを稼ぎ出したことを鑑みると、上映館こそ3,526館へと微増しているものの、多くの話題作が2週目で大きく数字を減らす中、これは衝撃の持久力というほかない。しかも8月25日(土曜日)に至っては、前週比の下落率0%という数値を示したというのである。米国で大規模公開された映画として、今回の結果は近年最も優れた成績のひとつだという。

クレイジー・リッチ!
© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND SK GLOBAL ENTERTAINMENT

『クレイジー・リッチ!』が紹介される際に頻繁に言及される『ブラックパンサー』(2018)は、公開後3日間に4,020館で2億4,000万ドルを稼ぎ出すロケットスタートとなった。しかし2度目の週末には前週比-44%となっており、こうした大きめの下落率は多くのマーベル・シネマティック・ユニバース作品と共通している。興行収入の金額こそ比較にならないものの、『クレイジー・リッチ!』の“前週比-6%”という粘り強さがいかに強烈なものであるかがおわかりいただけるだろう。

本作はすでに海外18市場でも劇場公開を迎えており、8月24~26日には600万ドルの海外興収を示している。映画の舞台となり、撮影が行われたシンガポールではロマンティック・コメディとして史上最高のオープニング成績を記録、マレーシアでも同様の記録を樹立した。米国・海外の成績を合算した現時点での興行収入は8,392万ドル(推定)となっている。

なお本作の配給を務める米ワーナー・ブラザースは、すでに続編の企画を進行中だ。ハリウッドにおけるアジア系俳優の躍進を占うという意味でもきわめて重要な一本、どこまで飛躍することができるか…!

映画『クレイジー・リッチ!』は2018年9月28日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー

『クレイジー・リッチ!』公式サイト:https://warnerbros.co.jp/movies/detail.php?title_id=54615

Sources: Variety, Deadline, Box Office Mojo
© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND SK GLOBAL ENTERTAINMENT

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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