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ダニエル・クレイグ、『君の名前で僕を呼んで』ルカ・グァダニーノ監督と初タッグへ ─ ウィリアム・バロウズの初期作を映画化

ルカ・グァダニーノ ダニエル・クレイグ
Maximilian Bühn https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Luca_Guadagnino_Call_Me_By_Your_Name_Press_Conference_Berlinale_2017.jpg | The Royal Navy https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Daniel_Craig_Made_Honourary_Commander_of_Royal_Navy_II.jpg | Remixed by THE RIVER

『007』『ナイブズ・アウト』シリーズのダニエル・クレイグが、『君の名前で僕を呼んで』(2017)のルカ・グァダニーノ監督と新作映画でタッグを組むことになりそうだ。米Deadlineが報じている。

報道によると、グァダニーノが企画しているのは『裸のランチ』などで知られる作家ウィリアム・S・バロウズの小説『Queer(原題)』の映画化。この作品はバロウズが薬物依存のなか、誤って妻を射殺してしまった事件を経て執筆され、デビュー作『ジャンキー』の姉妹編として1985年に刊行された(執筆は1951~1953年)。日本でも邦題『おかま』として1988年に出版されたが、この邦題はいまや差別用語であり、現代の価値観と言語感覚に即した新訳が期待される。

主人公のリーはメキシコシティで、アメリカを追われた大学生たちやバーのオーナーたちと過ごしながら自分の人生を語る。内気で不安定なリーは、やがてアラートンという若い男性を愛するようになり……。小説にはバロウズ自身が多分に反映されており、アラートンはリーと親しかった軍人のアデルバート・ルイス・マーカーが基になっているほか、バロウズが執筆当時に薬物を断っていたことも影響を与えているという。

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『君の名前で僕を呼んで』で知名度を高めたグァダニーノは、『胸騒ぎのシチリア』(2015)『サスペリア』(2018)などを手がけ、ティモシー・シャラメと再びタッグを組んだ最新作『ボーンズ アンド オール』が高い評価を得ている(日本公開は2023年2月17日)。さらなる新作として、ゼンデイヤ主演の恋愛スポーツ映画『Challengers(原題)』の撮影を終えているほか、『スカーフェイス』(1983)のリメイク版や、ルーニー・マーラ主演によるオードリー・ヘプバーンの伝記映画などが待機中だ。

現在、グァダニーノは『Queer』映画化に向けて資金調達のまっただなかにあり、オードリー・ヘプバーンの伝記映画も初期段階とのこと。『Challengers』に続いて、どの企画に着手するのかはまだわからない。

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Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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