『アベンジャーズ:カーン・ダイナスティ』から『シャン・チー』監督が降板

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の次なるクロスオーバー大作として2026年の米公開を控える『アベンジャーズ:カーン・ダイナスティ(原題)』より、監督に就任していたデスティン・ダニエル・クレットンが離脱していたことが明らかになった。米Deadlineが報じた。
日系の血もひくクレットンは『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)でMCU初のアジア系単独ヒーロー映画を手掛けたのち、『アベンジャーズ』5作目となる『ザ・カーン・ダイナスティ』に就任していた。本企画のほか、『シャン・チー』の続編と、新MCUドラマ「ワンダーマン」も抱えている。『カーン・ダイナスティ』降板の理由はこれらに専念するためであり、スタジオとは友好的な関係であると伝えられている。『ザ・カーン・ダイナスティ』は公開予定がまる一年伸びており、これもクレットンのスケジュールに影響を与えたことだろう。
なお「ワンダーマン」については頓挫していた可能性が伝えられていたが、今回の報道で企画が残っていたことがわかった。他のMCU作品とは実質的に関連しない独立系レーベル「スポットライト」作品として製作されるという。
『ザ・カーン・ダイナスティ』については、脚本家のジェフ・ラブネスも離脱している可能性が伝えられている。同作はサブタイトルが示すように征服者カーンが大々的に登場する内容と見られるが、カーンは演じるジョナサン・メジャースのスキャンダルによって将来の見通しが立てられない状況だ。
カーン退場の見方もある中での『カーン・ダイナスティ』クレットン降板のニュースとあって、カーン解体の可能性も疑いたくなるところだが、あくまでも今回の降板はクレットンのスケジュールやキャパシティに依るもので、それ以上の理由を考えるにはまだ早いだろう。
『アベンジャーズ:カーン・ダイナスティ(原題)』は2026年5月1日US公開予定。
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Source:Deadline