ウィレム・デフォー、ジョーカー役に乗り気 ─ 「ジョーカーのなりすましがいたら」とアイデアを共有

サム・ライミ版『スパイダーマン』2作で演じたグリーンゴブリン/ノーマン・オズボーン役で、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』にカムバックしたウィレム・デフォー。DC映画『アクアマン』にも出演している彼はアメコミ映画と縁が深いと言えるが、ファンの間では長年にわたって「ジョーカー役にぴったり」だと囁かれている。その意見にデフォー本人もまんざらではないようで、米GQのインタビューで、「ジョーカーを演じることを空想したことがある」と述べている。
「ジョーカーのなりすましがいたら、何か面白いことがありそうですね。ジョーカー(のキャラクター)が衝突することはなくとも、誰かが“そのジョーカーはジョーカーではない”と言いそうですが。そうしたら、興味深い物語の可能性を開くかもしれません。特にホアキン・フェニックスのジョーカーがいて、彼がしたことの模倣犯やパクりがいたとしたらね。そのことについて空想したことはありますが、それ以外は(ジョーカーを演じることについて)誰かに話したことはありません。君(インタビュアー)が初めてです。」
もしジョーカーを演じるならジョーカー本人ではなく、ジョーカーのなりすましに扮したら面白いのではないかと斬新なアイデアを述べてたデフォー。「ヴィランを演じることに惹かれているように見える」と言われ、こう答えている。
「それが何なのかは分かりません。私はとぼけた振りをしてキャラクターを演じています。“ヴィランを演じるのは楽しい。実生活で出来ないことを出来るから。もしくは、自分のダークサイドを演じるのは楽しいから”だと言うこともできます。ですが、分かりません。そういったことについて考えていません。」
直近の出演作が『ノー・ウェイ・ホーム』なため、デフォーは悪役のイメージが強いかもしれない。だが、出世作『プラトーン』(1986)では正義感溢れるエリアス軍曹を演じ、『最後の誘惑』(1988)ではイエス・キリスト、『アクアマン』(2019)では主人公のメンターであるバルコに扮し、“いい人”や“尊敬すべき人”も数多く演じている。よって、彼にしてみたら興味を惹かれるキャラクターであれば、善人でもヴィランでも関係ないのだろう。とはいえ、ぜひともデフォーが演じるジョーカーを見てみたいが……。
Source:GQ