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「デアデビル:ボーン・アゲイン」はディズニーの「詐欺」? ─ Netflix版ショーランナーが訴え

Marvel デアデビル
Patrick Harbron/Netflix

ディズニープラスで新たに蘇る「デアデビル:ボーン・アゲイン」が新たなタイトルと共にリブートされるのは、ディズニーによる「詐欺」である?Netflix版「デアデビル」でショーランナーを務めたスティーヴン・S・デナイトが、X(Twitter)で辛辣に綴っている。

今回の話題の流れはこうだ。まず、「Winning Time(原題)」という米HBOドラマがシーズン2限りで打ち切り終了になったというニュースに対して、映画やドラマのクルーによる労働組合(IATSE)に所属するひとりが「IATSEの契約では、賃金(の昇給)や労働条件(休暇/休日)は恣意的な“シーズン数”に基づいており、3シーズン以前にドラマをキャンセルしたり、リブートしたりするのは、労働者を切り捨てるようなものだ」と投稿。この人物はマーベルのNetflixドラマ全作に従事したが、これらは全てシーズン2や3で打ち切りになったため、契約の都合上、充分な休暇手当が得られず、また昇給もされなかったと訴える。

この人物は、その流れで「デアデビル」がディズニープラス版で新たなタイトルの元にリブートされることで、契約条件もシーズン1時に戻ることになると主張。これを「詐欺だ」と呼ぶと、ショーランナーを務めたスティーヴン・S・デナイトにリプライを飛ばした。

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するとデナイトは、この人物の訴える内容を認知していると反応。「タイトルを若干変えて契約条件をシーズン1時の状態に戻すのは、昔ながらのディズニーのセコいやり方だ」と非難した。さらに「すべてのギルドやユニオンが対処して、潰す必要がある!」とまで記している。

Netflixの「デアデビル」から、主人公のデアデビル(チャーリー・コックス)とキングピン(ヴィンセント・ドノフリオ)が復活登場するのはファンにとって喜ばしいことだが、その裏では劇中のヘルズ・キッチンよろしく、ダークな話もある。

マーベル・テレビジョン(2019年に吸収されるまで、マーベル・スタジオとは別の会社だった)とABCスタジオによって制作されていたNetflix版「デアデビル」とは異なり、ディズニープラスのリブート版では、マーベル・スタジオがクルーを一新して「ボーン・アゲイン」=生まれ変わらせる。Netflix版でスタントを務めていたクリストファー・ブリュースターはリブートに際して「面談すらなかった」ことを認めている

目下、Netflix版から引き継がれるのはチャーリー・コックスとヴィンセント・ドノフリオ、パニッシャー役のジョン・バーンサルの三大キャストのみで、主要な共演俳優たちは再登場しない見込みであるばかりか、一部はリキャストも行われた。ストーリーはNetflixの前3シーズンに続くものとなるのか、そうでないのかはまだ釈然としていない。撮影は2023年3月に始められたが、ストライキにより現在は完全中断状態。2024年にディズニープラス配信予定。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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