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【ネタバレ】「デアデビル:ボーン・アゲイン」に『スパイダーバース』へ繋がるネタ?裁判中のさりげない一言に注目

デアデビル:ボーン・アゲイン
(c) 2025 Marvel

この記事には、「デアデビル:ボーン・アゲイン」第3話「手のなかの空虚」のネタバレが含まれています。

デアデビル:ボーン・アゲイン
(c) 2025 Marvel

「デアデビル:ボーン・アゲイン」第3話「手のなかの空虚」で描かれたのは、警官殺しの容疑がかけられたヘクター・アヤラ裁判だ。マット・マードックはヘクターの無実を確信して弁護するのだが、頼みの綱である証人は警察官の報復を恐れて偽証してしまう。八方塞がりとなったマットは、正義の自警団ホワイト・タイガーの正体はヘクターであると暴露し、この白いマスクのヴィジランテが警官たちにとっていかに英雄的存在であるかを訴える。

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デアデビル:ボーン・アゲイン
© MARVEL 2024.

マットが集めた報告書では、ホワイト・タイガーの助けを得た警官の名が次々と挙げられる。その中に、「モラレス巡査」との名が混じっている。劇中では特に掘り下げられることはないが、この「モラレス巡査」とは、『スパイダーマン:スパイダーバース』シリーズでお馴染みの主人公マイルス・モラレスに関係する人物なのではないかと説が唱えられている。

ニューヨークを舞台とするこの物語で、モラレス姓が飛び出したのは単なる偶然かもしれない。実際、モラレス姓はアメリカ全体でもトップ100内に入る一般的なものだ。特にラテン系コミュニティに多いこの姓は、人種のるつぼと言われるニューヨークではとりわけよく見られるものである。

しかし、スパイダーマンの物語と相互言及する「デアデビル」作品にモラレスとの姓が登場すると、『スパイダーバース』マイルス・モラレス登場への伏線へと勘ぐりたくもなるだろう。マイルスの父ジェファーソンもニューヨーク市警官であるから、もしかしたらモラレス巡査とは彼のことなのかもしれない。ホワイト・タイガーに助けられたためヴィジランテに借りがあるが、スパイダーマンである息子については逡巡する……といった展開があれば興味深い。ただし、『スパイダーバース』でジェファーソンは夫婦別姓でデイヴィス姓を名乗っていることには注意が必要だ。

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
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マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品にマイルス・モラレス関連の仄めかしが登場したのは、これが初めてではない。『スパイダーマン:ホームカミング』では、ジェファーソンの弟にしてヴィランのプロウラーとなるアーロン・デイヴィスがドナルド・グローヴァーによって演じられており、“クイーンズに甥が住んでいる”とも発言されている。

MCUにマイルス・モラレスが登場予定であることは、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギも認めていることだ。「マイルスは現在製作中の『スパイダーバース』3作目に登場します。その後すぐ、実写でMCUに参加できることを願っています」。ソニー・ピクチャーズ製作の『スパイダーバース』シリーズとのマルチバースを超えたクロスオーバーとなるのか、それともMCU世界に独自のマイルスを新たに描くことになるのか、詳細はわからない。

「デアデビル:ボーン・アゲイン」では、キングピンがスパイダーマンに対して挑発的な発言も行なっており、クロスオーバーの下準備は着々と進んでいる。第3話に登場した「モラレス巡査」の名は、その新たな伏線材料となるのか、果たして?

「デアデビル:ボーン・アゲイン」はディズニープラスで配信中。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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