「デアデビル:ボーン・アゲイン」ストライキのため撮影中断 ─ キングピン役「中断すべきときは中断する」

ディズニープラスで配信のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)新作ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」が、全米脚本家組合によって進行中のストライキ活動のため、現地時間5月8日に一時撮影中断となった。
同作が撮影に使用しているSilvercup Eastで抗議者らがピケを張った。このため、脚本と製作のマット・コーマンとクリス・オードはこの日撮影現場に立ち入ることができなかった。
米Deadlineの情報によると、ドラマ製作陣はこの日の撮影を行わないまま午後1時に撤収した。翌日は再開予定という。組合のSNSアカウントはストライキの様子を動画で投稿している。
WGA members on strike set up a sunrise picket at Silvercup East, where they’re supposed to be filming “Daredevil,” but members of the Teamster Local 817 and IATSE Locals 829 and 52 are refusing to cross the picket line. #ShutItDown #SolidarityForever #WGAStrike #WGAStrong #1u pic.twitter.com/omg6xpQl48
— Writers Guild of America, East (@WGAEast) May 8, 2023
このストライキは脚本家組合が賃金や待遇の改善を求めて起こしたもので、業界の健全化のためのやむなき措置として一般には賛同されている。役者や著名人なども抗議活動に参加したり、差し入れを行ったりしている。一方で、本件のように作品や番組の制作には目に見える打撃を及ぼしている。
「ボーン・アゲイン」にキングピン役で出演のヴィンセント・ドノフリオもストライキを受容し、「きちんとした形で、かつ誰もが同意できる形で、仕事が許される時は仕事をし、中断するべき時には中断する。チームや脚本家には敬意を払う」と米Comicbook.comに話した。
「デアデビル:ボーン・アゲイン」はかつてNetflixで別の制作会社によって展開された人気シリーズがマーベル・スタジオに移籍して初めて製作される単独シリーズ。撮影は3月から行われており、11月までに完了となる予定。マーベル・スタジオでは他に『ブレイド』の撮影も本ストライキのため延期となっている。