「デアデビル:ボーン・アゲイン」脚本家・監督チームが全員解雇 ─ 新チームで企画刷新へ

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新作ドラマ、「デアデビル:ボーン・アゲイン(原題)」の企画が全面的に刷新されることがわかった。米The Hollywood Reporterによると、2023年9月下旬、マーベル・スタジオが本作の脚本家・監督チームを一斉に解雇したという。
解雇されたのは、脚本・製作総指揮を務める予定だったマット・コーマン&クリス・オードと、今後のエピソード監督を含む監督陣。撮影は2023年3月から開始されたのち、全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキを受けて6月中旬から中断されているが、すでに全18話の半分以下を撮り終えていたという。
ところがケヴィン・ファイギ社長を含むマーベル・スタジオの幹部陣は、完成した映像を評価し、作品として満足できる出来ではないと判断。チームを解雇し、現在は新たな脚本家・監督の検討に入っている。今後は新たなチームを編成し、企画が整ったのちに、(SAG-AFTRAのストライキが終結していれば)撮影が再開されることになりそうだ。
そもそも「デアデビル:ボーン・アゲイン」は、Netflix版「Marvel デアデビル」(2015-2018)からの“復活”というMCU史上初の試み。デアデビル/マット・マードック役のチャーリー・コックス、キングピン/ウィルソン・フィスク役のヴィンセント・ドノフリオ、パニッシャー/フランク・キャッスル役のジョン・バーンサルが続投するが、アクション要素の強かったNetflix版からは作風を一新。コックスは「法廷モノ」の要素が強いと予告していた。
事実、解雇されたコーマン&オードは本作を“法廷モノ”として構築しており、第1話~第4話の時点で、マット・マードックがデアデビルのスーツを着て登場することはなかったという。当初、マーベル・スタジオはこのコンセプトにゴーサインを出したものの、実際の作品を確認したのちに構想の見直しを決定。すでに撮影済みのエピソードやシーンも一部は引き続き使用する計画だが、ストーリーには異なる要素を組み込む方針だ。
報道を受け、キングピン役のヴィンセント・ドノフリオは、「できる限り最高のシリーズを、自分たちが誇りに思える作品を届けます。信頼してほしい」とX(Twitter)にてコメント。「これまでに参加した優れたプロジェクトは、どれも撮影以前・撮影中・撮影後と常に進化してきました。最近はそれが大きなニュースのように報道されるけれど、そんなことはなく、作り手たちが最善を尽くしているだけのことです」と記した。
また今回の報道によって、本作が以前示唆されたように2シーズン構想であることも判明している。解雇されたコーマン&オードは、シーズン2も含めて製作総指揮にクレジットが残るという。
「デアデビル:ボーン・アゲイン」については、先日、配信時期が2024年から2025年1月に延期されるとも報じられていた。マーベル・スタジオによる新たなスケジュールの正式発表が待たれる。
Unless you really know what’s going there’s a chance you could be wrong about this statement.
We are going to bring forward the best series we can. One we can be proud of.
Have some trust my freind, trust.— Vincent D’Onofrio (@vincentdonofrio) October 11, 2023
Every cool project I’ve been involved with has evolved constantly during pre- production, production and post.
It’s just reported on these days as if it’s big news.
It’s not.
It’s simple a bunch of creatives doing their best to get it right.
It’s a constant in this business.
I…— Vincent D’Onofrio (@vincentdonofrio) October 11, 2023
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Source: The Hollywood Reporter