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ドラマ「デアデビル」シーズン3、なぜブルズアイのオリジンは描かれたのか ― 製作者が今後の展望も語る

「Marvel デアデビル」シーズン3
Nicole Rivelli/Netflix

2018年10月19日に配信が開始された、Netflixオリジナルシリーズ「Marvel デアデビルシーズン3には、コミックファンへのサプライズが仕掛けられていたといっていいだろう。マット・マードック/デアデビル、また読者ですらも知らなかった、人気ヴィラン・ブルズアイの背景が克明に語られたのである。

「デアデビル」シーズン3でショーランナー(製作統括)を務めたのは、ドラマ「ARROW/アロー」(2012-)や「高い城の男」(2015-)で脚本・製作を手がけてきたエリック・オルソン。米ComicBook.comのインタビューでは、ブルズアイの背景を描くことを決意した理由が明かされている。

「Marvel デアデビル」シーズン3
Nicole Rivelli/Netflix

一人の男性がマーベル最強のヴィランになるまで

「デアデビル」シーズン3でブルズアイとしての役割を務めるのは、FBI捜査官のベンジャミン・“デックス”・ポインデクスター。物語は、このポインデクスターという人物の内面の変遷をつぶさに追っていくことになる。
オルソンは「デアデビル」シーズン3の執筆にあたって、「リアルな人間がブルズアイになっていく、現実的かつ精神的な物語を描くことに興味があった」と言い切っている。そして本作を「この世界において善人だったかもしれない人間が、いかに悪人へと変貌するかという物語」なのだと強調するのだ。

「(ポインデクスターは)最終的にマーベルの物語で最も強いヴィランとなる、そのことを決意します。(シーズン3では)とても深みのある、キャラクター主導の、エモーショナルなストーリーを語ることができました。最も優れた脚本になったと思います。物語が人物の内面から語られているんですよ。みなさんが登場人物と一緒に存在し、感情移入できて、たとえ同意するにせよしないにせよ、彼らの決断を理解できて、そして彼らの変化とともにあることができる。登場人物の頭の中をのぞけるようなストーリーです。」

この言葉に呼応するのが、ポインデクスター役を演じた、ドラマ「ハート・オブ・ディクシー ドクターハートの診療日記」(2011-2015)などで知られるウィルソン・ベセルだ。

「きっとこのシーズンでは、精神的にとても深刻な問題を抱えた男がボロボロになっていく、その非常に繊細な描写を見ていただけると思います。見られるのは人間の描写であって、大げさな表現ではありません。ヴィランの進化ではなく、一人の男の変化なんです。」

Marvel デアデビル シーズン3
Nicole Rivelli/Netflix

2018年10月22日現在、「デアデビル」シリーズの今後についての発表はなされていない。しかしショーランナーのオルソンは、本編について多くを語らぬように配慮しつつ、早くもブルズアイの再登場に期待をかけた。

もし今後のシーズンにブルズアイが登場するなら、みなさんはあのヴィランをさらに深く理解し、キャラクターとさらなる繋がりを持てると思うんです。シーズン1を見た後、ウィルソン・フィスクを深く知り、理解することができたように。」

またベセルも、今後の展開については「予想するのはちょっと危険なことですね」と前置きしながら、さらなる展開を示唆している。

「唯一言えることがあるとすれば、このシーズンで作られた対立関係には、マット・マードックとブルズアイ、デアデビルとブルズアイをより豊かに描けるだけの可能性が十分にあるということでしょう。さらに掘り下げられていくことを望んでいますよ。」

ちなみにコミックのブルズアイには、ウルヴァリンと同じく、背骨などの骨格をアダマンチウムで補強されているという設定がある。しかしドラマ「デアデビル」では、ディズニー/マーベルと20世紀フォックスが保有している権利の事情によって「事業統合前なので“アダマンチウム”という言葉を使えなかった」という。いわゆる大人の事情が作品の中でどのように昇華されたのか、詳しくはドラマ本編をぜひご覧いただきたい。

Netflixオリジナルシリーズ「Marvel デアデビル」シーズン1~3は全世界独占配信中。

Netflixオリジナルシリーズ「Marvel デアデビル」配信ページ:https://www.netflix.com/title/80018294

Sources: ComicBook.com(1, 2, 3

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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