【ネタバレ】『デッドプール&ウルヴァリン』未公開シーン、本編ラストの「空白」を埋める ─ ピーターにもさらなる展開あった

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『デッドプール&ウルヴァリン』より、未公開シーンの映像が米国で公開された。やむなく本編からカットされた約40秒間には、とある疑問の答えが示唆されている。
この記事には、映画『デッドプール&ウルヴァリン』のネタバレが含まれています。
公開された映像に登場するのは、デッドプール/ウェイド・ウィルソンの盟友ピーター(ロブ・ディレイニー)と、「ロキ」に登場したTVAの女性隊員ハンターB-15(ウンミ・モサク)。本編のラストでロマンスを予感させた2人が、この未公開シーンでいよいよ恋愛関係に発展している。
B-15によって自宅まで送り届けられたピーターは、「ローラのことでは手助けをありがとう」と口にする。B-15は「その話はしないよ」と答えると、2人は見つめ合ってキスをし、B-15はTVAへと戻っていく。自室に入ったピーターは、帰りを待っていたらしいヘッドプール&キッドプールに「みんな、父さんは恋をしてるんだ」と一言。「こっちへおいで」と声をかけ、ソファに並んで腰をかけた。
ピーターが発した「ローラのこと」とは、本編のラストで無事にローラ(ダフネ・キーン)が虚無から戻り、デッドプールやウルヴァリンたちとともにピザパーティに参加していたことだろう。カサンドラ・ノヴァとの戦いのあと、デッドプールはB-15に対し、自分たちと共闘してくれた仲間を「家」に返すよう頼む。B-15は尽力することを認めていたが、おそらくデッドプールの願いは叶えられたはずだ。ショーン・レヴィ監督も、「ローラが最後のピザパーティにいたというのは、他の人たちが虚無の地を抜け出せたかもしれないということを示唆しています」と述べている。

もっとも、B-15が実際にどんな行動を取ったのかはわからない。「その話はしない」と言っているあたり、多少のルール違反もあったのだろうが、気になるのはピーターがローラだけを名指ししていることだ。タイムライン的に大きな問題となりそうなのは、『LOGAN/ローガン』(2016)と同じアース10005に戻ってきたローラではなく、むしろ別アースから渡ってきたウルヴァリンのほうだろう。
すなわち、これをピーターが「ローラのこと」と言っているのは、父親を失ったローラに対し、別アースのウルヴァリン/ローガンという新たな親子関係を許したTVAのはからいを意味しているのかもしれない……というのは、いささか深読みが過ぎるだろうか。
ともあれ、ローラとともに虚無にいたエレクトラ(ジェニファー・ガーナー)、ブレイド(ウェズリー・スナイプス)、ガンビット(チャニング・テイタム)が救出されているらしいことも、以前公開されたガンビットの未公開映像によって示唆されている。いずれにせよ、B-15は最善を尽くしたのだろう。
ちなみにデッドプール役のライアン・レイノルズとピーター役のロブ・ディレイニーは盟友同士であり、ライアンは『デッドプール2』(2018)の公開前にロブの息子がこの世を去っていたことと、前作でその追悼をできなかったことへの後悔を明かしてもいる。こうした経緯を踏まえてみると、ピーターにささやかな幸せが与えられていることに、また違った意味での温かさを感じられるというものだ。
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