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DC映画、R指定で活路開くか ─ 『ジョーカー』の成功、ディズニー/マーベルが進まぬ道へ

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey
(C)2019 WBEI and c&TM DC Comics

『アベンジャーズ』など世界的な成功を収めるディズニーのマーベル・シネマティック・ユニバースに対して、ワーナー・ブラザースのDC映画ユニバースは新たな活路を虎視眈々と狙っている。R指定映画だ。米Varietyのレポートを読み解いてみよう。

DC映画の様々な最新情報を伝えている同レポート記事によれば、ワーナー・ブラザースは「スマートな戦略」を考案したという。それこそがR指定映画で、対抗ディズニーが決して選ばない戦略だ。


確かにディズニーは、R指定ながら記録的なヒットとなった『デッドプール』シリーズと『LOGAN/ローガン』(2017)の20世紀フォックスを獲得、『デッドプール』は今後もR指定のまま継続するとしているが、実際のところ詳しい計画は未定。主演のライアン・レイノルズと脚本のレット・リース&ポール・ワーニックがしばらく別の企画で多忙を極めていることもあり、『デッドプール』関連の新作がすぐに動き始めるかは分からない。同時に、ディズニーが『デッドプール』以外にR指定のマーベル映画をわざわざ立ち上げるかと言われれば怪しいだろう。MCUは、既に2020〜2021年の「フェイズ4」ラインナップを固めてしまっている。

DCは、その隙を突くことができる。「R指定のスーパーヒーロー映画は非常に渇望されている。もしもマーベルがその道を進まないなら、その観客はDCが頂いていくだろう」と、アナリストのジェフ・ボック氏は考えている。

この戦略が有効であることは、R指定の『ジョーカー』がアメコミ映画史上最も利益率の高い映画となったことが何よりの証左。既に『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』や、ジェームズ・ガン監督による『ザ・スーサイド・スクワッド(原題:The Suicide Squad)』もR指定になる見込みだ。

作品や監督によっては、むしろR指定を選択すべきだろう。特に、ヴィランが集合する『ザ・スーサイド・スクワッド』の場合は合理的だ。2016年版のデヴィッド・エアー監督はかつて、R指定での続編製作の意志を尋ねられて前向きな言葉を残していたこともある。また、この度監督を務めるジェームズ・ガン監督といえば、もともと『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004)や『スーパー!』(2011)などR指定作品の出自を持つ人物だ。

観客の立場からすれば、様々な個性を持つアメコミ映画を楽しむことができる。両者に独自の路線を追求してもらうことは、ファンにとっても歓迎できるはずだ。

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Source:Variety,MTV

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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