マーベル・シネマティック・ユニバース「フェイズ4」ラインナップ総まとめ ─ 2020~2021年に映画・ドラマ10作品、その後の計画も

2019年7月20日(米国時間)、ポップカルチャーの祭典「サンディエゴ・コミコン(Comic-Con International: San Diego 2019)」にて、マーベル・スタジオが2020~2021年の公開作品予定、すなわちマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)「フェイズ4」のラインナップを一挙発表した。その数、なんと10作品。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』を経て、新たな局面に入っていくMCUを彩る作品の数々を、改めて発表順に振り返っていきたい。なお、各作品の詳細は個別の記事に譲ることをご容赦いただければ幸いである。
The #MarvelStudios Phase Four slate! But Kevin says they didn’t even get to Captain Marvel 2, Black Panther 2, Fantastic Four and…mutants!!! #seeeekrits #MarvelSDCC #SDCC #AgentMLovesSDCC pic.twitter.com/VU7bhvDiUH
— Ryan Penagos (@AgentM) 2019年7月21日
マーベル・シネマティック・ユニバース「フェイズ4」
本記事掲載のタイトルはすべて原題。劇場公開日・配信日はすべて米国のものとなる。
映画『ブラック・ウィドウ』2020年5月1日公開
MCU「フェーズ4」の幕開けを告げるのは、『アイアンマン2』(2010)からMCUを支えてきた、スカーレット・ヨハンソン演じるナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウの単独映画。かねてより企画の存在は噂されていたが、満を持してついに発表。ナターシャの過去や新たな一面を掘り下げる「国際スパイ・スリラー」になるとのこと。「ストレンジャー・シングス」(2016-)のデヴィッド・ハーバー、新鋭女優フローレンス・プーといった顔ぶれにも注目だ。
ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」2020年秋配信
フェーズ4の特色は、マーベル・スタジオによるドラマ作品が随時発表されていくこと。その第1弾となるのが、ファルコン(アンソニー・マッキー)とウィンター・ソルジャー(セバスチャン・スタン)のタッグによる本作だ。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)で絶妙な掛け合いを見せた二人は、本作でどんな戦いに臨むのか。『アベンジャーズ/エンドゲーム』でキャプテン・アメリカの盾を受け取ったファルコンの、“2代目キャップ成長記”となるのかも?
映画『エターナルズ』2020年11月6日公開
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズに次いで、MCUの宇宙サイドを新たに切り開くのは古代から存在する宇宙種族「エターナルズ」。なにやら壮大な群像劇映画になるようで、『トゥームレイダー』シリーズのアンジェリーナ・ジョリー、「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)のリチャード・マッデン、『メン・イン・ブラック:インターナショナル』(2019)のクメイル・ナンジアニ、さらに『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016)のマ・ドンソクというバラエティ豊かなキャスティングがポイントだ。MCU作品が多様性をいかに取り入れ、いかに扱うかを確かめるという上でも重要な一作。
映画『シャン・チー&ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス』2021年2月12日公開
やたらと長いタイトルの本作は、MCU初となる“アジア系ヒーロー映画”。カンフーの達人たる主人公と対決すると思しき「テン・リングス」とは『アイアンマン』(2008)に登場したテロ組織で、ついに本格登場となる。『ブラックパンサー』で黒人ヒーローを見事に描いたMCUは、ふたたび新たな境地を切り拓けるか。テン・リングスの首領マンダリンは国際派スターのトニー・レオンが演じる。
ドラマ「ワンダヴィジョン」2021年春配信
ドラマ作品の第2弾は、エリザベス・オルセン演じるワンダ/スカーレット・ウィッチと、ポール・ベタニー演じるヴィジョンを主人公とする全6話のシリーズ。エリザベス&ポールが揃って「サプライズがたくさん」「風変わり」と口にする作品の内容は謎に包まれている。『キャプテン・マーベル』(2019)の主人公、キャロルの親友マリアの娘であるモニカ・ランボーが再び登場。演じるのは『ビール・ストリートの恋人たち』(2019)のテヨナ・パリスだ。