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アニメ版「デッドプール」現在も企画継続中か ─ コミック原作者、マーベル幹部の発言伝える

デッドプール
Photo by G.Weston https://www.flickr.com/photos/114207244@N07/26220339309/

マーベルの人気ヒーロー、デッドプールのアニメ化企画が、2019年1月現在でも継続されている可能性が浮上した。デッドプールの生みの親として知られる、コミック・アーティストのロブ・ライフェルド氏が語った。

『デッドプール』アニメ化頓挫の経緯

2017~2018年にかけて、コミック「デッドプール」はテレビアニメ化が企画されていた。

この情報が最初に伝えられたのは、2017年5月のこと。21世紀フォックス社のテレビ部門である米FX局とマーベル・テレビジョンが共同で製作を担当し、ショーランナーにはドラマ「アトランタ」(2016-)で脚本・製作・監督・出演を兼任し、高い評価を受けるドナルド・グローバーが起用された。『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)や実写版『ライオン・キング(邦題未定、原題:The Lion King)』(2019)に出演、「チャイルディッシュ・ガンビーノ」の名でラッパーとして活動するなど、ハリウッドで最も注目されているクリエイターである。

ところが2018年3月、FXは「デッドプール」アニメ化の企画が頓挫したことを発表した。理由は「創作上の相違」で、マーベルとFXの関係は継続されるとの声明が公開されている。その後、ドナルド・グローバーはTwitterにてマーベルを痛烈に皮肉った“偽脚本”をSNSにて公表。企画頓挫の引き金となったのがマーベル側の判断であることを示唆していた。

マーベル、『デッドプール』アニメ化を引き続き計画か

このたび米Nerdistのインタビューで、ロブ氏はアニメ版「デッドプール」の企画頓挫について「非常に残念だった」とコメントしている。ただし、同時にこのようにも語っているのだ。

「誰とは言いませんが、マーベルの幹部に“ロバート、心配しないで。デッドプールのアニメはお見せします、まだ(企画は)続いていますから”と言われたんですよ。内部の情報は知らないんですけど。」

ドナルドによるアニメ化企画が頓挫したのち、マーベルが「デッドプール」アニメ化企画を継続しているのか、それとも保留しているのかは不明だった。しかしロブ氏の発言を信じるなら、マーベルは新たなチームによる「デッドプール」アニメ化を計画しているということになるだろう。

またロブ氏は、「デッドプール」をアニメ化することについての持論を述べてもいる。

「スパイダーマンのアニメは僕が5歳の時から作られていて、今まで常に存在しています。デッドプールもスパイダーマンと同じくらい、この(アメコミ)文化にとってはポピュラーな存在だと考えられていると思うんです。ですから、アニメ版の実現は必然でしょう。」

なおマーベルの親会社であるウォルト・ディズニー・カンパニーは、2019年前半に21世紀フォックス社との事業統合を完了し、デッドプールの映像化権はマーベル本体に戻る予定。したがってアニメ化企画が本格的に再始動する際、共同製作・放送を担当するのが以前と同様FX局だとは限らないだろう。ひとまず、すべては統合の完了を待つほかない……。

Sources: Nerdist, Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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