『デッドプール3』予告編、スーパーボウルで初公開か ─ スタジオ各社、今年もサプライズ準備中

ライアン・レイノルズ主演『デッドプール3(仮題)』の初めての予告編が、米国最大のスポーツイベント「スーパーボウル」にて公開される見込みが強まってきた。米国で1億人以上が視聴するというスーパーボウルは、今年は2月11日に開催される。映画業界も今年の話題作を一気にアピールするチャンスなのだ。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)への合流、ウルヴァリン役ヒュー・ジャックマンの復帰と注目が高まっている『デッドプール3』は、スーパーボウルでの映像解禁が期待されている作品のひとつ。ディズニーはスーパーボウルの予定を公開していないため、確かなことは言えないものの、複数のメディアで「可能性は高い」と報じられた。
8年前の2016年には、公開直前の第1作『デッドプール』を大々的にプロモーションするため、旧・20世紀フォックスはスーパーボウルで最終予告編を大々的に公開。同作のヒットがシリーズの現在を築いたことを考えても、ディズニー/20世紀スタジオが『デッドプール』をスーパーボウルにカムバックさせることは理にかなっている。
ディズニーからそのほか映像公開が予想されているのは、ピクサー映画『インサイド・ヘッド2(原題)』と、同じく20世紀スタジオ作品『猿の惑星/キングダム』の2作。『デッドプール3』を含め、いずれも今年のサマーシーズンを彩る注目作だ。
スーパーボウルを生中継するCBS局の姉妹会社、パラマウント・ピクチャーズは、『クワイエット・プレイス』シリーズの前日譚映画『クワイエット・プレイス:デイ・ワン(原題)』や、こちらもライアン・レイノルズ主演の『ブルー AND THE SECRET FRIENDS(仮題)』、伝記映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』の映像が解禁されるとみられる。自社配信サービス・Paramount+のプロモーションも行われるようだ。
ユニバーサル・ピクチャーズもスーパーボウルの予定を明らかにしていないが、映像公開が有力視されているのは、人気ブロードウェイ・ミュージカルの映画版『ウィキッド パート1(原題)』。ライアン・ゴズリング&エミリー・ブラント主演のアクション・コメディ『フォールガイ』や、『怪盗グルー』シリーズの第4作『Despicable Me 4(原題)』、ドリームワークス作品『カンフー・パンダ4(仮題)』、そして『ツイスター』(1996)の続編映画『ツイスターズ(原題)』も映像を見られるかもしれない。
なお、ディズニー、パラマウント、ユニバーサルがスーパーボウルでのサプライズを仕掛けてくるとみられる一方、今年はワーナー・ブラザース、ソニー・ピクチャーズ、Netflix、Amazonは参加を見送ると報じられている。それぞれに新作映画を控えているものの、第1クォーター(試合開始後15分間)のCM枠は30秒で約700万ドル。「直前まで状況は変わるかもしれない」ともいわれているが、現時点ではスーパーボウルに直接絡んだプロモーションは実施しない構えだ。
第58回スーパーボウルは、2024年2月11日(日本時間では12日午前)に開催予定。
▼ 『デッドプール3』の記事
Source: The Hollywood Reporter, Variety