Menu
(0)

Search

『ドクター・ストレンジ』監督、「マーベル映画だから」作ったわけではない ─ アメコミ映画、復帰の条件は?

ドクター・ストレンジ
(C)2016MARVEL

マーベル映画『ドクター・ストレンジ』(2016)でメガホンを取ったスコット・デリクソン監督が、コミックブック映画への復帰に興味を示している。しかし、それには条件もあるようで……。

デリクソンは『ドクター・ストレンジ』の続編『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)で監督を続投する予定だったが、創造上の違いを理由に2020年1月に降板。同作をサム・ライミに委ねると、その後はホラージャンルに回帰し、イーサン・ホーク主演『ブラック・フォン』(2022)を手がけた。

この度米Comicbook.comより、コミックブック映画復帰の意思について訊かれたデリクソン監督は、まず『ドクター・ストレンジ』を製作した際の心構えについて言及。「私が『ドクター・ストレンジ』を作ったのは、マーベル映画だったから、コミックブック映画だったから、という理由ではありません」と強調している。「自分が大好きだった、あのドクター・ストレンジのコミックだったからです。それを実写化するフィルムメーカーに、自分がふさわしいという強い思いもありました」。

「マンダロリアン シーズン3」「アソーカ」解説

こうした上で、「もし自分が、ジャンルの良い進化になると感じるものであれば、当然コミックブック映画にも戻ります」と意欲を語っている。その一方、「自分も含めて今の観客は、既成のものに近すぎる作品を観たがらない時期にあると思います」とデリクソン。近年ハリウッドでは、コミックブック映画の不況を捉えた“スーパーヒーロー疲れ(Superhero Fatigue)”というワードが顕著に聞こえてくるが、監督はこれを意識しているようにも感じられる。

2022年1月、デリクソン監督は、『ドクター・ストレンジ』シリーズ第3作が製作されるなら「復帰したい」とTwitter(現X)で語っていた。今回、改めて「コミックブック映画でのジャンル実験より、スピンオフに挑戦することに興味があります」と現在の心境を共有。「(スピンオフを)著しく進化させることこそ、観客を再び惹き寄せることができると思います。IPが先行するコミックブックの世界に戻るには、こうしたことが必要になってくると思います」と語った。

あわせて読みたい

デリクソン監督の新作は、『トップガン マーヴェリック』(2022)のマイルズ・テラーが主演を務める『The Gorge(原題)』。“ジャンルを超えたラブストーリー”と報道されていたが、新たな野心作となりそう。また、『ブラック・フォン』の続編企画も水面化で進行しているという。

あわせて読みたい

Source:Comicbook

Writer

アバター画像
SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly