THE RIVER編集部『ストレイ・ドッグ』ニコール・キッドマン変貌、衝撃の冒頭映像
ニコール・キッドマン＆セバスチャン・スタン共演のネオ・ノワール、『ストレイ・ドッグ』より衝撃の冒頭シーンが公開された。特殊メイクによって風貌を一変させたキッドマン演じる主人公エリン・ベルが、事件現場で射殺体を見つめる……。
LA市警の女性刑事エリン・ベルは、若き日の美しさを遠い過去のものとして、酒に溺れ、同僚や元夫、16才の娘からも疎まれる孤独な人生を送っている。ある日、エリンの元に差出人不明の封筒が届いた。中身は、紫色に染まった1枚のドル紙幣。それは、とある事件の主犯からの挑戦状だった。17年前、FBI捜査官のクリス（セバスチャン・スタン）と砂漠地帯の犯罪組織に潜入したエリンは、取り返しのつかない過ちを犯して捜査は失敗。その罪悪感は今も彼女の心を蝕み続けていたのだ。過去に決着をつけるべく、犯人を追う野良犬〈ストレイ・ドッグ〉と化したエリンは、灼熱の荒野へと車を走らせる……。
公開された冒頭シーンは、怒りと絶望に満ちた17年という歳月によって、かつての美しさを奪われたエリンが眩しそうに目覚める場面から始まる。おぼつかない足取りで向かった放水路、そのそばに立っている鉄塔の下には、うつ伏せに倒れている男の射殺体があった。傍らには38口径の拳銃と、紫の染料に染まった1ドル紙幣。そして死体の首には3つの丸い入れ墨……。エリンは「犯人を知ってる」とつぶやいて現場を後にする。
キッドマンは撮影を振り返り、「常に体当たりで進めていきました。監督の熱意とパワーに感化される形でいい演技ができた」と語る。本作では特殊メイクのほか、激しい暴力シーンや銃撃戦などに挑み、かつてない汚れ役に挑戦。役柄に複雑な陰影を与えた演技が高く評価され、2019年ゴールデングローブ賞の主演女優賞候補となった。監督は『インビテーション』（2018）などの日系女性監督カリン・クサマ。強烈かつ緊張感みなぎる演出でドラマを牽引した。
映画『ストレイ・ドッグ』は2020年10月23日（金）TOHO シネマズ シャンテほか全国順次ロードショー。
