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ディズニー、21世紀フォックスの事業買収を完了 ─ 日本時間午後2時ごろに発効

米ディズニーとフォックスの事業統合

2019年3月20日、ウォルト・ディズニー・カンパニーによる21世紀フォックスの事業買収が完了した。両社は事業統合の完了を、3月20日午前0時2分(米国東部時間。日本時間午後2時2分)と発表していた。

ディズニーによる事業買収が行われたのは、フォックスの映画部門である20世紀フォックス、フォックス・サーチライト・ピクチャーズ、Fox 2000、フォックス・ファミリー、フォックス・アニメーションズのほか、テレビ部門である20世紀フォックステレビジョン、FXプロダクション、 Fox 21テレビジョン・スタジオズ、FXネットワークス、ナショナルジオグラフィック・パートナーズ。フォックスが保有するHulu、Tata Sky、エンデモルの株式も移ることになる。

2018年6月、ディズニーは21世紀フォックスの映画事業(20世紀フォックス)やテレビ事業(FOX ネットワークスなど)をはじめとした複数の事業を713億ドル(7兆8,430億円※1ドル110円換算)で買収することでフォックス側と合意。翌7月には両社の株主から承認を受けていた。

ディズニー、公式声明を発表

統合完了に先がけて、ディズニー側は声明文を発表。フォックスの有する企業や映画シリーズによって、消費者の需要に応える、より魅力的かつハイクオリティなコンテンツやエンターテインメントの選択肢をもたらすことができるとした。またディズニーの所有するスポーツ・ストリーミングサービス「ESPN+」に加え、新映像配信サービス「Disney+」が2019年に開始されること、ディズニーとフォックスがHuluの株式を共同で有することなど、配信サービスへ注力する方針も改めて明らかにしている。

ウォルト・ディズニー・カンパニーの会長兼CEOであるボブ・アイガー氏は、声明のなかでコメントを発表した。

「私たちにとって類まれなる、歴史的な瞬間です。弊社と株主のみなさんにとって、非常に長期的な価値を創出することになります。ディズニーと21世紀フォックスのクリエイティブなコンテンツ、および実績ある才能という財産の統合は、傑出したグローバル・エンターテインメント企業を生み出し、きわめて劇的かつ変化的な時代を牽引する体制を整えることになるでしょう。」

なお統合完了に先がけて、ディズニー・ジャパンの公式Twitterでも日本語の声明が発表されている。

エンターテインメント業界に激震をもたらす地殻変動が、いよいよ現実のものとなった。続報を待ちつつ、今は時代の変化に立ち会える喜びと緊張をじっくりと噛みしめたい。

Source: Disney

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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