『ディビジョン』映画化企画はコロナ禍も継続、新監督が就任 ─ ジェシカ・チャステイン&ジェイク・ギレンホール主演

人気アクションRPG『ディビジョン』の映画化企画が、コロナ禍のさなかにある現在も継続されていることがわかった。Netflixによる映画版『トム・クランシー ザ・ディビジョン(原題:Tom Clancy’s The Division)』の新監督として、『スカイスクレイパー』(2018)のローソン・マーシャル・サーバーが就任した。米Deadlineが報じている。
映画版『ディビジョン』は原作ゲームのストーリーに基づき、新型ウイルスの蔓延によって壊滅状態となった近未来のニューヨークが舞台。数え切れない人々が命を落とし、社会秩序が崩壊した街で、“滅亡後”に備えて訓練を積んでいた民間人たちが世界を救うために立ち上がる。主演はジェシカ・チャステイン、ジェイク・ギレンホールが務める。
本作の第一報は2019年6月に伝えられていたが、その後の動向は明らかになっていなかった。2020年には新型コロナウイルスの感染拡大が世界的な危機となり、ニューヨークがロックダウンされるなどしたことから、企画の存続を危ぶむ声も少なくなかったのである。このたび新監督の決定によって、プロジェクトが現在も動いていることが明らかになった形だ。
当初、監督を務める予定だったのは『デッドプール2』(2018)『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(2019)のデヴィッド・リーチ。伊坂幸太郎『マリアビートル』のハリウッド実写映画版『Bullet Train(原題)』の撮影など、スケジュールの問題から『ディビジョン』の監督を断念するに至ったが、引き続きプロデューサーとしては企画に関与する。
新監督のローソン・マーシャル・サーバーは、『なんちゃって家族』(2013)『セントラル・インテリジェンス』(2016)などコメディ色豊かな作品を得意とする人物。『ディビジョン』は新境地となりそうだが、製作のNetflixとは、ドウェイン・ジョンソン&ガル・ガドット&ライアン・レイノルズ出演『レッド・ノーティス(原題:Red Notice)』でタッグを経験済み。スタジオの信頼を得ての起用とみられるだけに、その仕事ぶりには期待がかかる。なお現在は、ハリウッド実写版『TIGER & BUNNY』を執筆するエレン・シャンマンとともに脚本作業を一から実施しているとのこと。コロナ禍を経て、『ディビジョン』の物語はいかに生まれ直すのか。