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『ARROW/アロー』は「ミスター才能の無駄使い」ドルフ・ラングレンを復活させるか?

ドルフ・ラングレン。

IQ160を持ち、MIT=マサチューセッツ工科大学で学び、日本語を含む複数の言語を操り、極真空手の有段者であり、極真空手創設者大山倍達をして「将来世界を取る男」と称賛された。

アトランタオリンピックでは近代五種のチームリーダーを務めた男。
そんな男が色々あって(実は恋愛がらみ)で映画界へ。

1984年の『ロッキー4/炎の友情』でロッキーの親友にして最高のライバルアポロ・クリードをリング上で撲殺する殺人マシーンイワン・ドラゴ役で一気にスターダムに上った。
当時はスタローン、シュワルツェネッガーに続くマッチョスターとして売り出され、当時日本の配給映画が付けた肩書がその名も“人間核弾頭”!ところが、これは見事に不発に…。

その後はマーベル映画黒歴史の一つ『パニッシャー』とローランド・エメリッヒ監督のハリウッド進出第一作『ユニバーサル・ソルジャー』が目立ったところで、気が付けばB級の路線へ。マッチョスターの2トップのスタローン、シュワルツェネッガーですら苦戦した2000年台になると、“あの人は今?”的な立ち位置になってしまっていた。

そこに現れたのが新旧(というか旧が多め)のアクションスターが一堂に会した同窓会シリーズ『エクスペンタブルズ』。50歳台に入って、まさかのキャリア復活!と思ったら、その後がまた何とも小さな映画(全くつながりのない『キンダガートン・コップ2』など)に出たりして、どうなっていくんだろうと心配していたいところで思わぬビッグニュース。

今や21世紀アメコミドラマの先駆者となりつつある『ARROW/アロー』のシーズン5に出演決定!
かつて『パニッシャー』でなんとも微妙な歴史を築いた彼がDCcomicsに河岸を変えて約30年ぶりに、アメコミの世界に還ってきた。
間もなくシーズン4のDVD&ブルーレイBOXが発売予定の『ARROW/アロー』。

『ARROW / アロー』にはアメコミでキャリアを崩してしまった俳優を蘇らせた実績がある。

その俳優の名はブランドン・ラウス。ブライアン・シンガーが『X-MEN』を抜けて、突然作った『スーパーマン・リターンズ』でタイトルロールを演じた彼だ。映画自体はしっかりとした作りの映画であったが、ブライアン・シンガーが抜けて大混乱の中で作られた『X-MEN:ファイナルディシジョン』の出来の悪さもあって、すっかり残念な俳優となった。

そんな、ブランドン・ラウスが意外な復活劇を遂げたのが『ARROW/アロー』シーズン3。
ここではアローの公私にわたるライバルであり共闘関係になるヒーロー“アトム”を演じた。
これで支持を集めた彼は姉妹作品『レジェンド・オブ・トゥモロー』にもレギュラー出演。

アメコミ映画で苦汁をなめた男が今やアメコミドラマ日本掛け持ち状態!
『ARROW/アロー』ならドルフ・ラングレンも見事なアメコミリベンジをやってくれるだろう。
ちなみに役どころは60年代後半から登場したDCのヒーロー、レッドスター。なんと、ロシア出身ということだ。

 

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OsoneRampo≒村松健太郎村松 健太郎

≒村松健太郎。脳梗塞との付き合いも10年目。 映画祭の審査員、映画学校を手伝い。シネマズBY松竹にて執筆も。 映画を広げるのに便利な舞台とか本とかも・・・・。黒手袋て杖をついていれば私です、

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