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『デッドプール&ウルヴァリン』アクションがライミ版『スパイダーマン』と完全一致している件、監督に直接聞いてみた ─ 「あれには僕もビックリしました」

https://x.com/ComicBook/status/1782843644430487725

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『デッドプール&ウルヴァリン』で、デッドプール&ウルヴァリンの格闘シーンの振り付けがサム・ライミ版『スパイダーマン』(2002)のものと完全一致していると話題だ。一体なぜなのか?この真相を確かめたいTHE RIVERは、本作の監督ショーン・レヴィに会うべく韓国に飛んだ。

これはSNSで話題になっていたもので、ウルヴァリンの攻撃をかわすデッドプールの動きが、『スパイダーマン』でいじめっ子フラッシュ・トンプソンをいなすピーター・パーカー(トビー・マグワイア)のものと全く同じだというもの。不思議なことに、カメラワークまでほぼ一致しているようである。以下の映像だ。

果たしてこれは偶然なのか?それとも静かなるオマージュなのか?韓国でショーン・レヴィ監督に会う約束を得たTHE RIVERは、この件を直接尋ねてみることにした。

『デッドプール&ウルヴァリン』ショーン・レヴィ監督に取材
©︎ THE RIVER

我々に与えられた時間は短い。もしかしたら監督がこの話題を知らず、はっきりした回答が得られない可能性もあった。「ご存知かわからないですが、ネットでこういう話題がありまして……」と恐る恐る説明してみると、「僕もインターネットをやっているので、知っていますよ!」とニッコリ笑ってくれた。

監督もこの件を認知していたのだ!「あれには僕もビックリしましたね」と、真相を教えてくれた。

「僕も気になって、『デッドプール&ウルヴァリン』のスタントダブル兼コレオグラファー(=振付師)を務めているアレックス・クシュコヴィッチに聞いてみたんです。彼が本作の振り付けの多くを作っているんですが、“トビー・マグワイアのスパイディがパンチを避ける動きと同じだとネットで話題になっている”って確認してみたら、完全に偶然だということなんです。全く意図しない形で、昔のスパイディをなぞるような動きになっていたんですよ。」

なんと、2作の動きが完全にシンクロしているのは偶然だったという。本作のアクションシーンを手がけたクシュコヴィッチは2012年からスタントマンとして活動を始め、『デッドプール』(2016)『デッドプール2』(2018)でもスタントを務めた。コレオグラファーとしての初作は『X-MEN:ダーク・フェニックス』(2019)で、以降「ピースメイカー」(2022)なども手がけている。

アメコミ作品でコレオグラフを担当するクシュコヴィッチだが、トビー・マグワイアの『スパイダーマン』はアメコミ映画の基礎のような作品だ。かつて見た『スパイダーマン』のアクションがクシュコヴィッチの脳裏に焼きついており、『デッドプール&ウルヴァリン』で無意識のうちに再現されていたのかもしれない?

『デッドプール&ウルヴァリン』は2024年7月24日、世界最速公開。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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