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20世紀フォックスのマーベル映画『ドクター・ドゥーム』、ディズニー買収後も変わらず進行 ─ 「アメコミ映画のジャンル錬金術」脚本家が期待語る

ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]
(C)2016 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

米ディズニー社による21世紀フォックス社の企業買収により、マーベル・コミック原作映画の未来に様々な憶測がかけられている。『アベンジャーズ』などのマーベル・シネマティック・ユニバースに『X-MEN』など20世紀フォックスが権利を有するキャラクターらが合流できるようになったことは喜ばしいものの、もとより20世紀フォックス下で独自に展開された/される予定だったキャラクターらの映画はどうなってしまうのだろうか。

これまで20世紀フォックスが二度にわたって映画シリーズ化を試みたヒーロー・チーム『ファンタスティック・フォー』の宿敵ドクター・ドゥームの単独映画企画も、ディズニー買収下においてその動向が見守られている。同企画は2017年7月20日(現地時間)の「サンディエゴ・コミコン2017」内にて発表。全米では時にダース・ベイダーを凌ぐほどの支持を集める人気キャラクターの映画化であり、さらにアメコミ映画として悪役を主役とする初の作品でもある点から注目を集めていた。

ひとまずは安心か

コミコンでの発表から5ヶ月、ディズニーの買収により業界世相は激動、『ドクター・ドゥーム』映画化に影響は現れていなかったのだろうか。同作で脚本を務めるノア・ホーリー(監督候補とされるが、確定報告は得られていない)がこの度明かしたところによると、買収報道後も「平常運転」で作業に勤しんでいるという。ノア氏はこの度Syfy Wireに対し「引き続き執筆中で、すごく楽しくてエキサイティングですよ」と明かしている。

別のソースを当たってみると、Colliderに対して同氏は「『ドクター・ドゥーム』が合併でどうなるかという話はしていません。引き続き、少なくとも年内には進められるように動いています。どんな話になるかはわかりませんが法的な話は無く、確かに企画は継続中ですよ」とも語っていることから、ひとまず『ドクター・ドゥーム』の映画化に関しては楽しみに待っておいて良い模様だ。

「魔術モノになるでしょう」

では、その期待に栄養を与えるようなノア氏の発言を伝えたい。曰く、映画『ドクター・ドゥーム』は「独立した作品」となるそうだが、これが”他のマーベル作品との結びつきを持たない作品”という意味なのか、それとも”本作一本で独立した個性を持つ作品”という意味なのかはわからない。ノア氏は「アメコミ映画は、ジャンルを合体させると最高に上手くいく」との持論から、「『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)は、冷戦映画とアメコミ映画の素晴らしい出会いでした」と評価。『ドクター・ドゥーム』については「独自のジャンル錬金術に挑んでいて、僕はそこに興奮しているんです」と語っている。

「ドクター・ドゥームは魔法を使える。だから今作は魔術モノにはなるでしょう。」

ドクター・ドゥーム / 本名ヴィクター・ヴァン・ドゥームは、コミック『ファンタスティック・フォー』シリーズに登場するヴィランで、小国ラトヴェリアの王にして天才科学者というキャラクター。マーベル・ユニバースでも“最強”と呼ばれる部類の、圧倒的な強さを誇る設定だ。映画『ドクター・ドゥーム』全米公開日などの詳細は、現時点では未定。

Source:http://collider.com/doctor-doom-movie-update-noah-hawley/
http://www.syfy.com/syfywire/noah-hawley-on-his-magical-doctor-doom-script-cats-cradle-and-pale-blue-dot

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20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。