【ネタバレ】『ドクター・ストレンジ/MoM』あのカメオ出演者、マーベル社長の強いこだわりがあった

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は、公開以前からの報道通り、あまたのサプライズに彩られた一作となった。その中には、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長がとりわけ強いこだわりを持っていたキャラクターもいたようで……。
この記事には、映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のネタバレが含まれています。

プロフェッサーX、アニメ版「X-MEN」を参照
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』でのサプライズ登場にあたり、ファイギ社長が特にこだわったのは、『X-MEN』シリーズ以来の実写登場となるパトリック・スチュワートが演じたプロフェッサーX/チャールズ・エグゼビア。本作では「アース838」に存在する秘密結社・イルミナティの一員として、『X-MEN』シリーズとは異なる設定での登場となった。
米Comicbook.comでは、衣裳デザイナーのグラハム・チャーチヤードがその裏話を明かしている。今回のプロフェッサーXは、パトリックが過去に出演した『X-MEN』実写映画シリーズではなく、1992年~1997年に放送されたテレビアニメ「X-メン」のプロフェッサーXを参照したデザインだ。登場シーンにはアニメ版のテーマが流れ、チャールズは黄色いホバーチェアに乗っている。グラハム率いる衣裳チームが手がけたスーツも、アニメ版を実写仕様で再現したものだ。
「あれはケヴィン(・ファイギ)の子どもの頃からの思い出であるアニメ版からです。ホバーチェアもアニメ版にあったもの。“これで行こう”という話になって、小道具チームが実物を作ってくれ、ロンドンで代役を立てて撮影したんです。追加撮影でパトリック・スチュワートに来てもらい、すでに撮った映像と合うように撮影して編集しました。緑のスーツに縞のネクタイ、白シャツも素晴らしかったですね。緑のスーツを作っている時、ケヴィンは大喜びしていました。」
着用したパトリックも満足していたというチャールズのスーツには、実は隠されたエピソードがある。ロンドンで作られたこの衣裳にはヨークシャーのファインウールが使用されているのだが、これはパトリックの母親がかつてヨークシャーで羊毛関係の仕事に就いていたことから。以前にもパトリックと仕事をしたグラハムはこのことを覚えており、その歴史を本作に活かしたのだ。母の仕事を継承したような衣裳を着られたことに、パトリックはとても喜んでいたという。
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』はディズニープラスにて配信中。MovieNEXと4K UHD MovieNEXは2022年8月5日(金)発売予定。
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Source: Comicbook.com