『ドクター・ストレンジ/MoM』米チケット前売が54億円超 ─ ケヴィン・ファイギ、映画の力をアピール

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)注目の最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の米チケット前売り額が判明した。米Deadlineによると、本記事掲載時点で4,200万ドル、日本円にして54億円を突破しているという(1ドル=128.68円換算)。
この情報は、米ラスベガスで開催中のイベント「CinemaCon」で発表されたもの。2022年4月上旬には、米最大級の映画チケット販売サイトFandangoの前売り券販売開始24時間における『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の売上額が、DC映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』を上回り、2022年の最高記録を打ち立てたことが報じられていた。
封切り前から好調な出だしを見せる本作は、全米オープニング記録が1億5,000万ドル前後と見立てられている。これは『THE BATMAN-ザ・バットマン-』の1億3,400万ドルを越える額だ。なお、2021年12月に全米公開を迎えたコロナ禍いちの大ヒット映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の同記録は2億6,000万ドルで、やはり強い。
ディズニーの映画配給部門を率いるトニー・チェンバース氏は、CinemaConの壇上に立ち、映画関係者やマスコミに「映画の力」を訴求。「エンターテイメントの景観は、ここ数年で間違いなく様変わりしましたが、今までもこれからも変わらないものが1つございます。映画の力です」と語った。同イベントで、ディズニーは『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のほかに、デヴィッド・O・ラッセル監督『Amsterdam(原題)』や『リトル・マーメイド』実写版『Little Mermaid(原題)』、『インディ・ジョーンズ』シリーズ第5作といった新作映画のラインナップを一挙発表している。この豊富な作品群に、チェンバース氏は「各ジャンルにまたがるディズニーの合わせ持った力に勝るものはありません」と自信をにじませた。
また、MCUを率いるマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長も登壇し、映画コミュニティへの感謝を伝えながら、『ドクター・ストレンジ』がもたらす映画体験について予告。ファイギは「3年前、『アベンジャーズ/エンドゲーム』が公開されて、非常に良いパフォーマンスをしてくれました。それが全てでした。それから私たちは、“あの経験をもう一度できるだろうか?”と何度も考えました」と、『エンドゲーム』の成功とその後の試行錯誤を振り返っている。こうしながらも、「皆様のおかげもあり、『ブラック・ウィドウ』『シャン・チー』がそれを叶えてくれました。私たちはビッグスクリーンと大衆のために映画を作っていきます」と宣言。その一発目として『ドクター・ストレンジ』がいよいよやってくる。
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は、2022年5月4日(水・祝日)に日本公開。
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Source: Deadline