Menu
(0)

Search

『ドクター・ストレンジ/MoM』にパトリック・スチュワートのプロフェッサーXらしき姿があると話題に

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス
(c) Marvel Studios 2022

マーベル・シネマティック・ユニバース最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』に、旧20世紀フォックス『X-MEN』シリーズに登場したパトリック・スチュワートプロフェッサーX/チャールズ・エグゼビアが登場するのではないかと、ファンは色めきだっている。公開されたばかりの予告編映像に、プロフェッサーXを示唆するような場面があるのだ。

『マルチバース・オブ・マッドネス』は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に続き、異世界への扉が開く「マルチーバース」をその名の通り題材とした作品。『ノー・ウェイ・ホーム』ではマルチバースによって別シリーズのキャラクターとの夢の共演が実現しており、作品そのものがマルチバースの概念を体現するような仕組みとなっていた。

それに連なる『マルチバース・オブ・マッドネス』だから、また新たに別シリーズとの融合が見られてもおかしくないし、むしろ期待してしまうのがファンの性だろう。そこで今回「登場説」が唱えられているのが、『X-MEN』のプロフェッサーXだ。

パトリック・スチュワート
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/9360375657/

プロフェッサーXといえばミュータント・チーム『X-MEN』の創設者にしてリーダー的存在であり、映画ではパトリック・スチュワートが老年期を、その後のシリーズではジェームズ・マカヴォイが若年期を演じた。

そのプロフェッサーXらしき存在を、『マルチバース・オブ・マッドネス』の予告編で確認することができる。映像の1:18、「真実を教えよう」という声に注意してみよう。叡智や円熟が感じられるようなこの声、パトリック・スチュワートの肉声のように聞こえないだろうか。さらにその直後、やや畏怖するような面持ちでストレンジが見上げる手前に何者かの後ろ姿が映る。見切れた頭部が肌色がかって見えるが、これはプロフェッサーXのスキンヘッドではないか?影のみがスッと動く様も、車椅子を前に漕ぎ出したものと考えれば合点がいく。

マーベルの原作コミックの有名シリーズである一作『ハウス・オブ・M』では、ワンダが暴走してしまったことにより現実改変が発生、プロフェッサーXが中心となってこれに対処していく物語が描かれている。『マルチバース・オブ・マッドネス』は、「ワンダヴィジョン」を経てアンバランスな存在となったワンダが物語の鍵を握るようであり、映像でもワンダが悪役になってしまうような描写がある。であれば、プロフェッサーXが登場してワンダに接触してゆくのは原作コミックに根差した構図となるだろう。

そもそも時間軸の分岐である「マルチバース」は『X-MEN』シリーズでも既に描かれていたこと。プロフェッサーXがMCUに出現して、マルチバースの驚異をストレンジに伝える、という展開はありえるかもしれない。

プロフェッサーXが『マルチバース・オブ・マッドネス』に登場するのなら、それはMCUと『X-MEN』の(今度こそ本当の)クロスオーバーということになる。『X-MEN』キャラクターといえば「ワンダヴィジョン」にエヴァン・ピーターズが演じるクイックシルバーらしき男が登場したが、これは実質的に別人という設定であり、ファンは肩透かしを食らっていた。ところが『ノー・ウェイ・ホーム』で本格的なマルチバースを目の当たりにした今なら、機が熟したと見てもおかしくない。かねてよりマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長がほのめかしていた、『X-MEN』との本格クロスオーバーがついに見られるかもしれないのだ。

もちろん、これらは現時点で単なる推察である。予告編で「真実を教えよう」と発したキャラクターも、実は全くの別人だったということも高い確率であり得るだろう。ただし、2020年初めに聞こえたこのニュースを振り返ると、やはり勝手な期待が高められてしまうものである。パトリック・スチュワートとケヴィン・ファイギが面会し、「いろんな作戦や提案」の「ずいぶん長い話し合い」をしたというのだ。

『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は2022年5月4日 (祝・水)映画館にて公開。

あわせて読みたい

Writer

アバター画像
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。