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『デューン』は「圧倒的な体験」と『エターナルズ』クロエ・ジャオ監督が絶賛 ─ 「希望をもらえた」

『DUNE/デューン 砂の惑星』
©2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

『メッセージ』(2016)『ブレードランナー 2049』(2017)などで知られるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の最新作『DUNE/デューン 砂の惑星』が、2021年9月3日にヴェネツィア国際映画祭で世界初お披露目を迎える。本作は、ティモシー・シャラメをはじめ豪華キャストが集結したことで話題だが、このたびヴィルヌーヴ監督が魅せる映像体験を絶賛する声が届いている。語り主は、『ノマドランド』(2020)でアカデミー賞作品賞を含む3冠を獲得し、次回作にマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『エターナルズ』を控えるクロエ・ジャオ監督だ。

『DUNE/デューン 砂の惑星』は、『スター・ウォーズ』や『風の谷のナウシカ』『アバター』など、数々の名作に影響を与えたとされるフランク・ハーバートの小説『デューン 砂の惑星』(ハヤカワ文庫SF)を映像化したSF超大作。1984年にはデヴィッド・リンチ監督によって映画化されているが、一方で巨匠アレハンドロ・ホドロフスキーをはじめ、過去に多くのフィルムメーカーによって映画化が断念されるなど、映像化が最も困難なSF小説としても知られている。

すでに公開されている予告編では、ヴィルヌーヴ監督史上最大のスケールとも言えるような世界観が垣間見られるが、ジャオ監督も「圧倒される」と言うほどのクオリティなのだという。『ザ・ライダー』(2017)や『ノマドランド』などで、ありのままの自然美を映し出すことにこだわってきたことで知られるジャオ監督は、英誌Sight & Sound Magazineに本作の感想を次のように語っている。「ドゥニのようなフィルムメーカーが自分のビジョンをつなぎ合わせて、とても素晴らしくとても映画的な何かを組み合わせることができるということに、私自身希望がもらえます。試写室での体験にただただ圧倒されました」。

ジャオ監督と同様、インディペンデント映画畑出身のヴィルヌーヴ監督も、本作ではロケ撮影にこだわり、中東ヨルダンの砂漠で撮影を敢行した。主演のティモシー・シャラメは、本作の映像美をピーター・ジャクソン監督の『ロード・オブ・ザ・リング』3部作に例え、「かなりリアルで、前に見たことがあるような作品にはなりません」と予告していた。『DUNE』の世界には巨大な宇宙船をはじめユニークな乗り物が登場するが、そうした架空の創造物を観客に違和感を抱かせずにリアルに再現できるのは、ヴィルヌーヴ監督の手腕があってのことなのだろう。

映画『DUNE/デューン 砂の惑星』は、2021年10月15日全国公開。

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Source: Indiwire

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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