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ドゥニ・ヴィルヌーヴ、『デューン3』続投したい自分に驚いた ─ 「2作目でようやく終わりだと思ったが、まだ戻りたい」

デューン 砂の惑星PART2
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ティモシー・シャラメ主演のSF超大作『デューン 砂の惑星』シリーズを手がけるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が、来たる第3作への思いを語っている。

フランク・ハーバートによる同名小説を映画化した『デューン』2部作は、シリーズ累計で全世界興行収入11億ドルを突破する大ヒットを記録。ワーナー・ブラザース&レジェンダリー・ピクチャーズは、2024年5月に第3作の製作を発表した。原作の続編小説『デューン 砂漠の救世主』に基づく物語になるとみられている。

『砂漠の救世主』は、『砂の惑星』から12年後のアラキスを舞台に、未来を視る力を持つ皇帝ポール・アトレイデスが、ひそかな陰謀や裏切りに苛まれる物語。米The Wrapにて、ヴィルヌーヴは「最大の驚きは、まだアラキスを離れたくないと思ったことだった」と明かしている。

「2作目の完成版を観たとき、ようやく終わりだ、と思ったんです。『デューン』の映画化をやり遂げたのだと。信じられないほどの特権であり、そんな機会に恵まれたことに心から感謝しています。しかし最大の驚きは、まだアラキスを離れたくないと思ったことでした。まだ戻りたいという気持ちがあるんです。[中略]頭に思い浮かぶイメージがあって、自分の気持ちがまったく変わっていないんですね。」

第2作『デューン 砂の惑星PART2』(2024)の完成前から、実現するかもわからない第3作の脚本を進めていたというヴィルヌーヴ。製作発表後の2024年4月の時点でも脚本作業を続けていることを認めていたが、現時点での進捗は不明だ。今回のインタビューでも、第2作の完成後には「休みが必要だ」と感じ、「『デューン:砂漠の救世主』よりも前に、いくつか映画の脚本を書くか、やりたいことがある」と語っている。

すでにヴィルヌーヴは核戦争を題材としたノンフィクション作品『Nuclear War: A Scenario(原題)』の映画化企画にサインしているほか、クレオパトラの伝記映画や、アーサー・C・クラークのSF小説『宇宙のランデヴー』映像化企画の存在も伝えられている。ワーナー&レジェンダリーは、ヴィルヌーヴ監督の新作映画を2026年12月18日に米国公開予定だが、2年を切った今、やはりこの作品は『デューン』とは別企画となる可能性が高そうだ。

なお、ヴィルヌーヴはいずれにせよ『デューン』第3作をもってシリーズを離れる意向。「(『デューン』は)あと一作のみですか?」と尋ねられると、「はい。それ以上は不健全だと思います」と語った。

Source: The Wrap

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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