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『ハリー・ポッター』ロン役ルパート・グリント、エド・シーラン新曲MVで「Lego House」のその後を演じる

https://www.youtube.com/watch?v=O_0Wn73AnC8

人気シンガーソングライターのエド・シーランが現地時間2025年8月7日に新曲「A Little More」をリリースした。『ハリー・ポッター』シリーズのロン・ウィーズリー役でお馴染みのルパート・グリントが出演しているミュージックビデオが早くも話題となっている。

グリントがシーランのミュージックビデオに出演するのは、シーランが2011年に発表したファーストアルバム「+」の収録曲「Lego House」以来2度目。「Lego House」は穏やかなメロディに乗せて、“And out of all these things I’ve done, I think I love you better now(色んなことがあったからこそ 今はもっと君のことをうまく愛せる気がする)”と歌い上げたまっすぐなラブソングだ。

しかしながら、ミュージックビデオはユーモラス。シーランと同じく赤毛で背格好の似ているグリントが、シーランに憧れるあまり狂気を募らせた結果、ステージに押し掛けたところでセキュリティに取り押さえられ、エレベーターでようやくシーランとすれ違えるというブラックな結末だ。

このたび公開された「A Little More」のミュージックビデオは14年後の世界。「Lego House」よりアップテンポで軽快なメロディが耳に残る。サビの“Cause I used to love you, Now every day I hate you just a little more(かつては君を愛していたから 今は毎日君のことが少しずつ憎くなる)”は「Lego House」と対になっているようにも思える。

ビデオの冒頭、グリントは刑務所から出所して、かつての自分の行動を振り返る(エントランスに立つガードマンは実はシーランだ)。無事に帰宅するも、シーランのファンだった時の名残りが自室には残っている。ストーカー経験者の自助グループの会合に参加し、カウンセリングにも通うが、今もここはシーランがスターの世界。彼の出ているTV番組を家族が楽しんでいると複雑な気分になる。

郊外の邸宅での求人を見つけたグリントは清掃や皿洗いに勤しむが、なんとジムでワークアウトに励むシーランを見つけてしまう。ショックを受けつつも、道で出会った女性と恋に落ち、関係を育んでいくグリント。新たな一歩を踏み出そうとした矢先に「A Little More」を聴いてしまったばかりに、かつてのシーランへの想いが蘇る。自助グループの参加者も全員シーランになってしまうし、邸宅で働いているのも全員シーランだ。

ついに迎えた結婚式、花嫁のベールを持ち上げると、目の前にいるのもシーランだった。そして、劇中ではほぼ浮かない顔をしていたグリントが、満面の笑みを浮かべる。

なお、シーランは自身のInstagramにてこの動画をシェア。「ルパート・グリントとは『Lego House』以来14年間仕事をしていなかったので、このアイデアにOKしてくれるか分かりませんでした。でも、彼がOKしてくれたことに本当に感謝しています。本当に楽しい、クレイジーな動画です」とキャプションに投稿している。

さらに「兄弟のような友人のルパート、このプロジェクトに全力で取り組んでくれてありがとう。あなたが断っていたら、この映像は存在しなかったでしょう」とスペシャルな想いを綴った。きっと、ビデオの中のグリントもこの言葉で報われたに違いない。

credit: Petros Studios

エド・シーランによるニューアルバム『Play / プレイ』は、2025年9月12日に発売される。長年続いた「Mathematics(マスマティックス)」シリーズを終え、新たなチャプターへと踏み出す彼にとって、このアルバムはまさに新境地。音楽的な進化を続けるシーランは、世界中のプロデューサーやアーティストとタッグを組みながら、新しいスタイルに挑戦している。

特に今回は、インドやペルシャの音楽文化に触れた経験、そして彼が幼い頃から親しんできたアイルランドのフォークミュージックとの思いがけない共通点、スケール、リズム、メロディにインスパイアされ、ジャンルや国境を越えた“ボーダーレスな音楽”を追求。それがアルバムに新鮮で個性的なサウンドをもたらしている。

エドらしいバラードやアコースティック中心の楽曲も健在で、彼がなぜ“時代を代表するシンガーソングライター”と称され続けるのかを改めて感じさせてくれる内容となっており、新しさと親しみやすさが共存する『PLAY』は、まさにエドだからこそ実現できた、鮮やかでエネルギーに満ちた作品。2025年を代表するアルバムのひとつとなるだろう。

Writer

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Yuka ShingaiYuka Shingai

携帯向け音楽配信事業にて社内SE、マーケティング業務に従事した後、妊娠・出産を機にフリーライターに転向。 映画とお酒と化粧品が好き。日課のオンライン英会話でもしょっちゅう映画の話をしています。

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