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『アベンジャーズ/エンドゲーム』クラグリンの削除シーンが判明 ─ ショーン・ガンが明かす

ショーン・ガン
Photo by Heroes & Villains https://www.flickr.com/photos/heroesfanfest/35919165906/

マーベル・シネマティック・ユニバース究極の集大成、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、3時間という決して短くない上映時間をすさまじい密度で走り抜けていくジェットコースターだ。その中では、残念ながら本編から削除されてしまったキャラクターもいる。エンドロールに名前が登場するにもかかわらず、本編には姿を見せない、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのクラグリンもそのひとりだ。

ScreenRantの取材では、クラグリン役のショーン・ガンが、本作で撮影した、しかし残念ながらカットされてしまったシーンについて明かしている。

この記事には、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレが含まれています。

削除されたクラグリンの登場シーンとは

このたび明かされた『エンドゲーム』の削除シーンは、映画のクライマックス、2014年のサノス軍がアベンジャーズ本部を襲撃した後の決戦シーンに含まれていた。アベンジャーズのメンバーが6つのインフィニティ・ストーンを集めたことで、前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)で塵と消えてしまったヒーローは全員戻ってくる。彼らはポータルを通じて、アベンジャーズ本部へと集まってくるのだ。そして、そこには消えていなかったキャラクターたちの姿もある。

ショーンによると、やはりこの場面にはクラグリンも加わっていたとのこと。残念ながら、クラグリンが登場する“空中戦”の場面がカットされたのだ。

「どんなシーンを撮ったかということだけはお話しできます。きちんとした理由があって、最後の戦闘からはいくつもの映像がカットされているんです。物語の観点から、彼らは空中戦を削除したがらなかったんですけどね。筋の通るものでしたから。僕が言えるのは、クラグリンは羽根を着けていて、ヤカの矢を持っていたということ。ヤカは鞘に納まったままでしたけどね。そういうところは、全部が正史だといっていいと思うんです。そのほかのことは、推理するみなさんにお任せしますよ。」

空中戦の存在が「物語の観点から筋が通る」というのは、大量に登場している“空中チーム”の活躍が劇中ではほとんど描かれなかったこと、サノス軍の巨大空母がクライマックスの戦闘にほとんど関わっていなかったことなどが、おそらく空中戦の描写によってフォローされていたということだろう。たとえばヴァルキリーがスパイダーマンを乗せて空を駆ける場面は印象的だっただけに、クラグリンをはじめとするキャラクターの戦闘はしっかりと見てみたかったところだ。

なお脚本家のクリストファー・マルクス&スティーブン・マクフィーリーは、ラストの決戦シーンが本編以上に長くなる予定だったこと、撮影したが削除された場面が多数存在することを明かしている。ジョー・ルッソ監督も、やむなくアクションシーンをカットしたことを認めているのだ。

「もっと見せ場が多かったんですよ。戦闘シーンは過剰になりがちなので、特に必要な要素に絞り込んでいったんです。編集室で作業を始めると、(シーンの)構造を維持できていないと思うことがあります。その時にはよりよい構造や見せ方を探すんですが、(クライマックスでは)成功していない見せ場もいくつかありました。そこに“バトルシーン疲れ”の原因があったんです。」

すなわち、すべては映画全体のペースを鑑みての判断ということだろう。とにかく『エンドゲーム』にクラグリンが登場しなかったことで、『インフィニティ・ウォー』後のクラグリンがどうしていたのかは分からなくなってしまった。それはいずれ語られる物語なのか、それとも今となってはどちらでも良いことなのか。次の出番は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3(原題:Guardians of the Galaxy Vol.3)』だと思われるだけに、クラグリンとラヴェジャーズのファンはもう少し辛抱が必要そうだ。

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Source: SR

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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